2010年6月4日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(国防委員長)の長男・金正男(キム・ジョンナム)氏がマカオのアルティラホテル10階のレストラン前で中央日報のインタビューに応じた。この日、金正男氏は息子キム・ハンソル君(当時15歳)に関する質問に「家族のプライバシーは守ってほしい」と話すなど真摯にインタビューに応じた。別れる時は笑顔であいさつした。金正男氏は金正日総書記の2人目の夫人成ヘ琳(ソン・ヘリム)氏(2002年死亡)の息子。
北朝鮮情報を報道するNKニュースは「マレーシアのムハンマド・サレ犯罪捜査局長がある地域メディアに『金正男氏が月曜日(13日)午前、飛行機に搭乗する前に死亡した』と述べた」と報じた。サレ局長は「金正男氏が殺害されたという証拠は発見されなかった。警察は現在、金正男氏の死亡を突然死と分類していて、死因を判断するには検視報告書を待たなければいけない」と説明したと、NKニュースは伝えた。
今回の事件の捜査を担当しているアブドル・アジズ・アリ・セパン警察署長は中央日報との電話で、「重要な人物が殺害されたため関連国と緊密に協力しながら捜査する」と述べた。
金正男氏がなぜマレーシアに行ったかは確認されていない。しかし韓国情報当局は金正男氏の内縁の女性がマレーシアにいて、よく訪問していたと把握している。金正男氏は2014年1月、クアラルンプールにある韓国料理店で目撃されたりもした。
対北朝鮮消息筋は「李明博(イ・ミョンバク)政権当時に韓国亡命を打診したことがある金正男氏が最近また亡命を打診し、北側がこれを防ごうとして殺害したという話がある」とし「マレーシアは北の要人の亡命ルートの一つ」と主張した。
金正男氏は一時、叔父・張成沢(チャン・ソンテク)氏の保護で金正日総書記の後継者に挙がったが、2008年に金正恩委員長が後継者に指定され、中国・マカオ、東南アジア一帯を転々としてきた。外交部の関係者は「中国はその間、金正男氏に友好的だった。北朝鮮の犯行であることが明らかになれば、朝中関係はさらに悪化することも考えられる」と述べた。
金正男氏が殺害された後、マレーシア外交公館を通じてこの事実の報告を受けた黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行は直ちに国家安全保障会議(NSC)を招集したと、政府当局者は伝えた。
この記事を読んで…