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金正恩の叔母の夫「金正日のそばで20年…権力の非情を感じて米国亡命」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金正恩第1書記の叔母の夫イ・ガン氏(60、右)が先月30日、ソウル瑞草洞(ソチョドン)の康容碩(カン・ヨンソク)弁護士事務室で名誉毀損訴訟相談を終えた後に一緒に撮った写真。(写真=康容碩弁護士)

韓国国内の脱北者を相手取り訴訟を起こした北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔母の夫イ・ガン氏(60)氏が「権力の非情、恐ろしさを感じて米国に亡命した」と述べた。訴訟を引き受けた康容碩(カン・ヨンソク)弁護士を通じて聯合ニュースが8日に国際電話でしたインタビューでだ。

イ氏は金正恩の生母・高英姫(コ・ヨンヒ)氏(2004年死亡)の妹・高英淑(コ・ヨンスク)氏の夫。イ氏夫婦は1998年、スイスから米国に亡命した。

聯合ニュースによると、イ氏は米国に亡命した理由について「金正日(キム・ジョンイル)総書記のそばで20年間過ごし、権力の非情、恐ろしさというものを感じた。妻も姉(高英姫)と近くにいるのはよくないと考えた」と説明した。そして「韓国も李明博(イ・ミョンバク)や盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の兄を見れば結局よくないではないか」と話した。また、イ氏は「姉さん(高英姫)はスイスやフランスの病院に行ったが、良くならなかった」とし「妻は米国の医学レベルが高いといって希望を抱いた」と伝えた。1998年に乳がんの診断を受けた高英姫は、2004年6月にパリの病院で死亡した。


金正恩・金与正(キム・ヨジョン)兄妹をスイス留学時代に世話をしたイ氏は「幼年期の金正恩は運動が好きな熱い性格で、金与正は人々と問題を起こさない性格」と述べた。「私たち夫婦が米国に行く時、『正恩、私たちは出て行って頑張って生きる』という手紙も残した」と振り返った。

金正恩が叔母の夫の張成沢を処刑したことについて「想像できない」と言葉を控えた。金正恩の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)と息子のキム・ハンソルの海外滞留については「姉さん(高英姫)が金正男を追い出したというが、金正男はその中にいない存在だ。息子として登録されていない」とし「張成沢部長が責任を負い、我々は干渉しなかった」と答えた。

イ氏は米国生活に関し「(大学で)電子工学部電波工学を専攻し、米国でクリーニング店をしているが、大丈夫だ」とし「息子2人と娘1人は米国の他の州で大学に通っている」と紹介した。

イ氏夫婦は康弁護士を選任し、韓国国内の脱北者3人を相手取り6000万ウォン(約620万円)の損害賠償を要求する名誉毀損訴訟をソウル中央地裁に起こした。脱北者らが国内の放送で「金正日の秘密資金30万ドルを盗んで亡命した」「高英淑の父(金正恩の祖父)は親日派」と主張したことを問題に取り上げた。

イ氏はこれについて「くやしい。最近ヒョン・ソンウォル(牡丹峰楽団団長)も(生きているのに)銃殺されたと話したが、そういうものだ」とし「私も大将を付けて出たが(脱北者は)少佐を付けて好き勝手に話している」と述べた。イ氏は「金正日総書記の生前に秘密資金を強奪しなかったことを分かっているため黙っていた」と付け加えた。



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