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<チャイナインサイト>中国のTHAAD報復…伝統的な以夷制夷に現代的な遵法闘争を混用(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

王毅外相(左)、外務省の耿爽報道官(右)

中国のTHAAD(高高度ミサイル防衛)報復が終わらない。問題はさらに激しくなっているという点だ。フレームの眼鏡をかけた写真では中国ビザも受けることができない。中国メディアは「行きつくところまで行ってみよう」と話す。中国の圧力はほとんどが遵法闘争の形式を帯びる。隠密で執拗だ。とはいえTHAADを撤回するのも難しい。どうするべきか。韓国のリーダーシップが不在の現在では、中国の報復方式を綿密に分析し、各自が被害を最小化する方法を探すのが最善だ。

昨年7月のTHAAD配備決定直後、中国人民大の時殷弘教授は「中国が経済報復する可能性は高くない」と予想した。しかし中国の報復は日増しにその強度を高めている。ロッテのような大企業から観光バスの運転手など個人にいたるまで、中国のTHAAD報復の衝撃は韓国社会のあちこちで表れている。THAAD配備をめぐる問題は簡単には収まらないようだ。中国の報復がさらに強まるということだ。どうすればよいのか。今までの中国のTHAAD報復手段と方法、戦略などを振り返りながら、我々が受ける内傷を最大限に減らす方法を見つける知恵が必要だ。

◆大陸から韓国の跡を消す?


韓国のTHAAD配備に中国環球時報は中国政府に5つの「対応」を建議した。THAAD関連の韓国企業への制裁、THAADを支持する韓国政治家への制裁、韓国への軍事的圧力、北朝鮮制裁の見直し、中露協調の強化だ。言葉は対応だが、実際は報復だ。

度が過ぎると感じるが、実際の報復の程度ははるかに強い。まだTHAADを配備していないが、北朝鮮制裁の見直しを除いたすべての報復が進行中だ。THAAD敷地を提供したロッテは中国に進出した150カ所ほどのすべての事業場が中国当局から無差別的な税務・消防調査を受けている。

THAADを擁護する韓国政治家の訪中はほとんど実現していない。訪中しても南景弼(ナム・ギョンピル)京畿道(キョンギド)知事のように冷遇される。韓国に対する軍事的警告も随時出てくる。西海(ソヘ、黄海)では空母を動員した訓練が行われ、軍用機が一斉に韓国の防空識別圏を侵犯した。中露は会うたびに「THAAD反対」の声を出している。

それだけではない。ピアニストのペク・ゴンウ氏やソプラノのチョ・スミ氏のビザが発行されないなど、中国内のすべての韓国公演の中止とともに、あたかも大陸から韓国の跡を消すかのように可能なすべての報復方法を作り出している。

中国消息筋によると、昨年10月末に中国当局は韓国との取引状況全般に対する点検を終えたという。これを基礎に韓国が苦しむあらゆることに触れているとみられる。中国の報復から安全なところは一つもないといっても過言ではない。



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