1日午後3時15分ごろ、慶尚北道亀尾の朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領の生家で火災が発生し、追慕館が全焼した。
慶尚北道亀尾(クミ)警察署によると、この日午後3時15分ごろ、朴正熙元大統領の生家の追慕館で、ペク容疑者が朴元大統領の遺影に1リットルのペットボトルに入れたシンナーをかけ、ライターで火をつけた。火はすぐに建物全体に広がって追慕館を全焼し、隣にある生家の屋根の一部にも火が移った。朴元大統領の生家は1993年に慶尚北道記念物第86号に指定された。753平方メートルの敷地に生家と追慕館、管理事務所で構成されている。
消防当局と生家の関係者は10余分後に鎮火した。しかし追慕館にあった朴元大統領と陸英修(ユク・ヨンス)夫人の遺影がすべて焼けた。ペク容疑者は火災の申告を受けて出動した近隣地区隊の警察官に捕まった。
火災当時に朴元大統領の生家付近の飲食店にいた訪問客カン・ボムソクさん(61、亀尾市南通洞)は「店でマッコリを飲んでいたが、突然、火災警報器が鳴って外に出たところ、追慕館の方から真っ黒な煙が上がっていた」とし「消防車が到着して消火作業が始まり、放火犯と見られる男が警察に捕まった」と伝えた。また「警察に捕まった男は平然とした表情だった」と語った。
ペク容疑者は警察で「朴槿恵大統領が下野しないので放火した」と供述した。「朴大統領は下野するか、下野しないなら自決するべきだが、どちらもしないので放火した」と主張した。
ペク容疑者はこの日、水原(スウォン)から列車で亀尾に到着した。生家を訪れたペク容疑者は追慕館の芳名録に「朴槿恵は自決しろ。父の顔に泥を塗るな」と書いていたことが確認された。ペク容疑者は警察で自分の職業をウェブサイト運営者と明らかにした。ペク容疑者はソーシャルネットワークサービス(SNS)に朴元大統領と朴大統領に対する嫌悪感を表す多数の掲示物を載せていた。
ペク容疑者は先月29日、朴大統領の「自決」「処断」「死」などに関連する掲示物を追加で5回載せた。先月28日には「鶏の首を捻ってこそ夜が明ける」というコメントも書き込んだ。SNSの自己紹介で首都圏大学医学専門大学院で勉強(博士課程中退)したという内容が書かれている点も目を引いた。
朴正熙元大統領の生家が全焼…放火犯「朴大統領が下野せず放火」(2)
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