秋夕(チュソク、中秋)連休中に出てきた潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の発言で政界がざわついている。
15日(現地時間)に国連本部で丁世均(チョン・セギュン)国会議長と与野3党の院内代表に会った潘氏は「1月中旬までに帰国する」「国民に帰国報告をする機会があればいい」という2つのメッセージを投じた。政界は一斉に潘氏が大統領選挙出馬意志をさらに強く表したと解釈した。この発言はどういう流れから出て、潘氏は何を頭に描いているのか。
帰国の時期をめぐり潘氏の側近の間でも「今年末に総長の任期が終われば1月にすぐに帰国するということだ」という見方と「外国で2、3カ月間ほど韓国の政治状況を眺めた後に帰ってくる」という予想があった。ところが潘氏は帰国時期を「1月中旬まで」と述べた。禹相虎(ウ・サンホ)共に民主党院内代表は16日(現地時間)、ニューヨーク特派員との懇談会で、「いつ帰国するのかと尋ねたところ『1月中』ではなく「1月中旬まで』と答えたが、これは計算されたタイミング」と話した。
帰国報告に関する潘氏の発言は、与党セヌリ党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表との対話であった。鄭院内代表が「1月に戻れば帰国報告を国民にすればよい」と建議したところ、潘氏は「そのような機会があればいい」と答えたということだ。朴智元(パク・ジウォン)委員長によると、潘氏は「帰国すればすぐに大統領、国会議長、大法院長、3党代表を訪問する。いろいろと協力してほしい」とも語ったという。
潘氏の退任後について政界では「2つの選択肢がある」という分析を出した。一つは帰国後にセヌリ党に入党して選挙に積極的に参加するシナリオ、もう一つはセヌリ党でも共に民主党でもなく第3地帯にとどまりながら存在感を高めた後、セヌリ党候補との一本化などで新しい状況を主導するシナリオだ。このうち「早期セヌリ党行き」の選択肢は大統領候補としての位置づけを早期に固めることができるが、親朴(朴槿恵)系候補というイメージが強まるというのが短所だ。注目を引くほどの大統領候補がいない親朴系の背に潘氏が担がれる場合、支持率下落を甘受しなければいけないという観測もある。野党もすでに潘氏に「国民に人気がない親朴系の代表」というフレームをかぶせている。セヌリ党でなく第3地帯行きを選ぶ場合、こうした懸念はないがむしろイバラの道になるという指摘もある。政治経験のない「初歩潘基文」が政局を導く力が不足するという予想のためだ。
こうした中で出てきた「1月中旬までに帰国」発言に対し、側近や知人はさまざまな解釈をしている。
潘氏のある側近は中央日報との電話で「来年の大統領選挙に関連し、潘氏は保守政権の創出について深く悩んでいるため、セヌリ党を選択する可能性が高い」とし「この場合、潘氏としてはセヌリ党予備選への参加もあるだろう」と話した。この側近は「親朴系だけでなく非朴系の協力まで引き出し、名実ともに保守政党セヌリ党の候補として勝負するべきだという助言を潘氏は何度も受けている」と伝えた。
しかし潘氏が本格化に動き出すまではもう少し眺める必要があるという声もある。セヌリ党の鄭鎮碩院内代表は「帰国してすぐに政党に加入したり大統領選挙出馬を宣言することはないという印象を受けた」と述べた。また「潘氏が大統領選挙に挑戦する考えがあるのなら、10年間(韓国を)離れていたため各地の国民との接触に多くの時間を使うのではと予想される」と話した。とにかく潘氏の帰国時点が1月に事実上確定し、与党の大統領選挙競争は早くなるしかない。セヌリ党大統領候補は潘氏が帰国する前に支持率を高め、「潘基文対抗馬」としての位置づけを固めなければいけないからだ。
一方、5月にソウルで潘氏に会った金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相は鄭院内代表を通じて「決心した通りにするとしても、歯をくいしばってしなければいけない。私は力がないが、最後にこん身の力を振り絞って支援する」という内容の口頭メッセージを潘氏に伝えた。これに対し政界は「自らが果たせなかった『忠清(チュンチョン)待望論』の夢を金鍾泌元首相が潘氏を通じて実現させるということだろう」と解釈している。
15日(現地時間)に国連本部で丁世均(チョン・セギュン)国会議長と与野3党の院内代表に会った潘氏は「1月中旬までに帰国する」「国民に帰国報告をする機会があればいい」という2つのメッセージを投じた。政界は一斉に潘氏が大統領選挙出馬意志をさらに強く表したと解釈した。この発言はどういう流れから出て、潘氏は何を頭に描いているのか。
帰国の時期をめぐり潘氏の側近の間でも「今年末に総長の任期が終われば1月にすぐに帰国するということだ」という見方と「外国で2、3カ月間ほど韓国の政治状況を眺めた後に帰ってくる」という予想があった。ところが潘氏は帰国時期を「1月中旬まで」と述べた。禹相虎(ウ・サンホ)共に民主党院内代表は16日(現地時間)、ニューヨーク特派員との懇談会で、「いつ帰国するのかと尋ねたところ『1月中』ではなく「1月中旬まで』と答えたが、これは計算されたタイミング」と話した。
帰国報告に関する潘氏の発言は、与党セヌリ党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表との対話であった。鄭院内代表が「1月に戻れば帰国報告を国民にすればよい」と建議したところ、潘氏は「そのような機会があればいい」と答えたということだ。朴智元(パク・ジウォン)委員長によると、潘氏は「帰国すればすぐに大統領、国会議長、大法院長、3党代表を訪問する。いろいろと協力してほしい」とも語ったという。
潘氏の退任後について政界では「2つの選択肢がある」という分析を出した。一つは帰国後にセヌリ党に入党して選挙に積極的に参加するシナリオ、もう一つはセヌリ党でも共に民主党でもなく第3地帯にとどまりながら存在感を高めた後、セヌリ党候補との一本化などで新しい状況を主導するシナリオだ。このうち「早期セヌリ党行き」の選択肢は大統領候補としての位置づけを早期に固めることができるが、親朴(朴槿恵)系候補というイメージが強まるというのが短所だ。注目を引くほどの大統領候補がいない親朴系の背に潘氏が担がれる場合、支持率下落を甘受しなければいけないという観測もある。野党もすでに潘氏に「国民に人気がない親朴系の代表」というフレームをかぶせている。セヌリ党でなく第3地帯行きを選ぶ場合、こうした懸念はないがむしろイバラの道になるという指摘もある。政治経験のない「初歩潘基文」が政局を導く力が不足するという予想のためだ。
こうした中で出てきた「1月中旬までに帰国」発言に対し、側近や知人はさまざまな解釈をしている。
潘氏のある側近は中央日報との電話で「来年の大統領選挙に関連し、潘氏は保守政権の創出について深く悩んでいるため、セヌリ党を選択する可能性が高い」とし「この場合、潘氏としてはセヌリ党予備選への参加もあるだろう」と話した。この側近は「親朴系だけでなく非朴系の協力まで引き出し、名実ともに保守政党セヌリ党の候補として勝負するべきだという助言を潘氏は何度も受けている」と伝えた。
しかし潘氏が本格化に動き出すまではもう少し眺める必要があるという声もある。セヌリ党の鄭鎮碩院内代表は「帰国してすぐに政党に加入したり大統領選挙出馬を宣言することはないという印象を受けた」と述べた。また「潘氏が大統領選挙に挑戦する考えがあるのなら、10年間(韓国を)離れていたため各地の国民との接触に多くの時間を使うのではと予想される」と話した。とにかく潘氏の帰国時点が1月に事実上確定し、与党の大統領選挙競争は早くなるしかない。セヌリ党大統領候補は潘氏が帰国する前に支持率を高め、「潘基文対抗馬」としての位置づけを固めなければいけないからだ。
一方、5月にソウルで潘氏に会った金鍾泌(キム・ジョンピル)元首相は鄭院内代表を通じて「決心した通りにするとしても、歯をくいしばってしなければいけない。私は力がないが、最後にこん身の力を振り絞って支援する」という内容の口頭メッセージを潘氏に伝えた。これに対し政界は「自らが果たせなかった『忠清(チュンチョン)待望論』の夢を金鍾泌元首相が潘氏を通じて実現させるということだろう」と解釈している。
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