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【社説】諦めることを知らない「チームコリア」が書くリオ・ドラマ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
胸に太極旗を付けて「チームコリア」の一員としてブラジル・リオ五輪に出場した国家代表選手たちが連日名勝負を繰り広げている。絶体絶命の瞬間に爽快な逆転劇を繰り広げたフェンシングのパク・サンヨン選手、失敗の一歩を苦い薬として世界射撃種目初のオリンピック3連覇を達成したチン・ジョンオ選手の脚本のないドラマは国民を熱狂させた。すさまじい集中力で連続6発を10点の標的に当てて8年ぶりにトップに返り咲いたク・ボンチャン、キム・ウジン、イ・スンユンの男子アーチェリー代表チームも「国民の清凉剤」だった。誰も見下げることはできないオリンピック8連覇の神話を成し遂げた女子アーチェリー代表チームのキ・ボベ、チャン・ヘジン、チェ・ミソン選手は私たちの心の中までさわやかにした。

特にパク・サンヨン選手はスポーツ史に長く残る感動を贈った。競技序盤に世界的剣客のハンガリーのゲーザ・イムレ選手の熟練した攻撃に10対14まで遅れをとったがあきらめずに粘って連続5点を得て奇跡のような逆転劇を見せた。相手がいくら強くても決して臆しないで最後まで対抗する大胆さが勝利を導いた。あと1点奪われれば敗北する絶体絶命の瞬間にも彼が独り言で「やれる。やれる」と繰り返して口にする姿は不屈の韓国の若いスポーツ人の精神力を象徴する場面として記録に残るだろう。

北京・ロンドン・リオで拳銃50メートルの五輪3連覇を達成したチン・ジョンオ選手が危機の瞬間に見せた平常心も更なる感動を与えた。決勝の9発目が6.6点でメダルが遠のくかと思われたが終盤の大逆転劇で五輪新記録まで打ち立て頂上に立った。失敗するとさっと気を取り直して「チン・ジョンオらしい試合をしよう」と決意したおかげでかえって禍を転じて福となす契機になったという。周辺の期待感にともなう胸を圧迫するようなプレッシャーに打ち勝って危うい瞬間に恐るべき平常心を取り戻したチン・ジョンオ選手に拍手を送る。


胸に太極旗を付けて国を代表するのは胸がいっぱいになることだ。そんな国家代表選手たちの闘魂のおかげで国民は眠れない熱帯夜の中でも感動の季節を過ごしている。オリンピックが私たち皆のお祭りである理由だ。リオで奮闘する選手たちが残りの競技にもベストを尽くせるように応援する。



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