黄教安首相の一行を乗せたミニバスが15日午後、トラクターまで動員した住民に進路をふさがれ、郡庁付近の公営駐車場から出ることができなかった。黄首相はミニバスの中から6時間ほど動けなかった。
住民を避けて抜け出す過程で、黄首相は携帯電話と手帳が入ったスーツの上着を紛失した。
午前11時5分、黄首相は玄関の前の壇上に立った。黄首相は「THAAD配備発表を聞いてどれほど驚かれたことか、本当に重い気持ちでこの場に立った」と述べた。続いて「あらかじめ伝えられなかった点を申し訳なく思う」とし、北朝鮮の核挑発状況を説明した。住民は「嘘だ」「北を言い訳にするな」などの野次を飛ばし、ペットボトルや卵を投げ始めた。黄首相の服は飛んできた卵で汚れた。警護員が傘で防いだが、力不足だった。韓民求(ハン・ミング)国防長官も「あらかじめ知らせることができなかった点を謝罪する」と述べて頭を下げた。続いて「北の核・ミサイル脅威から保護するための最適地が星州地域だった」と話した。すると「嘘だ」「犬XX」などの声が続き、また卵やペットボトルが飛んだ。説明会は結局、30分で中断した。チョ・ヒヒョン慶北警察庁長官は住民が投げたペットボトルのため左眉の上を3センチほど切り、治療を受けた。
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