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習主席に会った潘国連事務総長「北核問題解決に中国の役割が重要」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は7日、中国の習近平国家主席に会い、「6カ国協議の議長国として北朝鮮の核問題解決に向けた中国の努力を高く評価する」と述べた。

この日午後に北京の釣魚台国賓館で開かれた会談で、習近平主席は、潘基文(パン・ギムン)総長が任期中に世界の平和維持、国際社会の持続可能な発展、気候変動など全地球的な挑戦に対して努力し、国連と中国の協力に貢献したことを積極的に評価したと、中国中央放送(CCTV)が報じた。習主席は「9月に杭州で開催される主要20カ国(G20)首脳会議で、国連の各種議題が議論されるだろう」とし「潘総長の出席を歓迎する」と述べた。これに対し潘総長は「国連は中国が提案したアジアインフラ投資銀行(AIIB)などと協力を強化し、開発途上国のインフラ建設を支援することを希望する」とし「今年G20議長国として活躍することを期待する」と答えた。

潘総長はこの日、「国連事務総長としていつでも、いかなることであれ、緊張緩和と南北間対話の再開のために常に貢献する準備ができている」と述べ、訪朝の可能性が依然として開かれていることを示唆した。中国の王毅外相との会談を終えた後に行った共同記者会見で、訪朝計画を尋ねる記者の質問に対し、このように述べた。潘総長は昨年5月の訪韓中に開城(ケソン)工業団地を訪問する予定だったが、北朝鮮側の許可取り消しで実現しなかった。


潘総長は会見の冒頭発言で、韓半島(朝鮮半島)問題の解決に向けた対話を強調した。潘総長は「対話を続けることが北朝鮮の周期的な挑発を防ぐための最も良い方法」と強調した。続いて「国連と国連事務総長である私は、韓半島の緊張状況を強く懸念している」とし「すべての安保理制裁案は必ず全面的に履行されなければならず、国際社会が一致した声を出さなければいけない」と強調した。また「北朝鮮が対話に復帰し、挑発行為をしないことを希望する」とし「韓国・米国・中国など関連国は緊張を減らし、非核化対話を再開する方法を探すために努力する必要がある」と促した。

12日に予定された南シナ海領有権紛争に対する国際常設仲裁裁判所(PCA)の判決については原則的な立場を明らかにした。「事務総長として、近く判決が出るとみられる仲裁事件については論評できない」とし「当事国は平和な方法で問題を解決しなければいけない」と述べた。

潘総長は会見で中国政府に向けて苦言を呈した。「市民社会により大きな空間を開くことが重要だ」とし「自由で独立したメディアは行政の効率を強化し、国民の視点を広める」とし、非民主的な中国の政治制度を指摘した。

王外相は南シナ海問題に関し、「潘総長がいう平和な形の解決法は、まさに中国政府が一貫して堅持している立場」とし「対話を拒否して一方的に仲裁を進めるのが法治精神を違反するものだ」と述べた。

潘総長は8日には国連障害者権利条約採択10周年記念行事と世界華人公益慈善フォーラムなどに出席し、李克強主将と楊潔チ国務委員にも会う。続いて9日には杭州と蘇州を訪問した後、10日にニューヨークに戻る。潘総長は2008年の四川省大地震の慰問をはじめ、昨年の抗日戦争勝利70周年記念閲兵式への出席など任期中に中国を10回訪問している。



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