潘氏の国内政治分裂・大統合リーダーシップ言及には十分に同感する。いわば、潘氏が次期大統領候補に挙がること自体が韓国政界の脆弱性を傍証する。従来の政界に対する国民の不信と嫌悪が政界の外にいる潘氏を有力候補として思い浮かばせるエネルギー源であるからだ。こうした点で潘氏の急浮上が韓国政治に変化と革新の流れを呼ぶ契機になるのを期待する。さらに国連事務総長としての１０年間の経験は、韓半島（朝鮮半島）を含む国際社会の懸案と危機を打開していくのに大きく役立つ可能性がある。


しかし政治指導者の潘基文氏に対しては懸念の声もある。任命職を繰り返して築いた大衆的な名望は「管制化された人気」にすぎず、大統領選挙の戦場に飛び込んだ瞬間、高い支持度はしん気楼となる可能性がある。四分五裂した国内政治勢力を統合して調整する能力は検証されておらず、経済や民生イシューには特に経験もない。何よりも地域と理念の統合、南北統一時代のリーダーシップを前に出し、第３地帯から大統領選挙に臨むには、自分の政治勢力を結集させなければいけない。従来の政界で大統領候補になろうとしても、与党であれ野党であれ党内選挙を行う必要がある。どちらの道も国内政治環境は容易でない。眺めていく必要がある。