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円高で日本と競合する韓国の自動車・鉄鋼・流通銘柄が受恵(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
円高が尋常でない。昨年6月には1ドル=125円台まで落ちた円が最近になり107円台まで上昇した。世界金融市場の不安定と世界景気不振などに対する懸念から危険資産である証券市場から資金が抜け出し代表的安全資産である円などに投資されているためと分析される。米国の金利引き上げ速度が鈍化すると予想されドルが弱くなっているのも円高をあおる要因だ。

韓国の投資家に重要なことはこうした円高状況をどのように利用すべきかという点だ。まず円高の受恵株を注視する必要がある。円高は日本企業と競合する韓国企業に好材料だ。日本企業の立場では昨年6月には1ドル分を海外で売れば125円を受け取れたがいまは107円しか受け取れない。採算性を維持するにはドル建てで表示される輸出価格を高めなければならず価格競争力が落ちる。

海外市場で日本企業と競合する業種は自動車、鉄鋼、電機・電子などだ。石油、医療精密化学、半導体、機械類、プラスチック・ゴムなども日本との競合が激しい分野だ。韓国を代表する鉄鋼メーカーのポスコは1月に15万ウォン台だった株価が12日には23万8000ウォンまで上がった。1月は円が110円台に入って上昇し始めたころだ。


現代(ヒョンデ)自動車も2月3日に12万6500ウォンだった株価が先月23日には15万9500ウォンまで上昇した。12日の終値も14万8500ウォンで円高前より高い水準だ。

中国人観光客と関連した流通・免税店・観光業も恩恵を受けると予想された。円安で昨年日本を訪れた中国人観光客は過去最高となる499万人に達した。これに対し韓国を訪れた中国人観光客は前年より2.3%減少した。円が高くなれば日本訪問費用が高くなり、相当数の潜在的訪日観光客が韓国行きを選択するというのが業界の期待だ。ロッテショッピング、ホテル新羅(シンラ)、ハナツアー、江原(カンウォン)ランドなどが受恵株に挙げられる。



円高で日本と競合する韓国の自動車・鉄鋼・流通銘柄が受恵(2)

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