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よみがえる円高の亡霊…気をもむ黒田日銀総裁(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アベノミクスの運命はどうなるのだろうか。2012年12月に「財政拡大・金融緩和・構造改革」という「3本の矢」で低迷する日本経済を生き返らせるとしたアベノミクスがこのところぐらついている。

アベノミクスの基本哲学の本質には「円安」がある。国のお金を放出し金利などを低くして円を安くすることだ。円が低くなれば輸出が増える。輸入物価も上がる。この結果雇用が増え、物価が上がり経済が活力を帯びるようにするという哲学だ。昨年まで2本の矢である財政拡大と金融緩和の効果が現れるようだった。昨年末基準で3年間に日本の株価は2.1倍上がった。失業率は3.1%まで下がった。物価生鮮食品とエネルギーを除いたコア消費者物価指数(CPI)基準で1%に改善された。当時は「構造改革さえできれば日本経済は上昇気流に乗れる」という期待感が大きかった。だが今年に入り気流が変わっている。「円安」の代わりに「円高」の亡霊がよみがえっている。8日の円・ドル相場は1ドル=108.07円を記録し、1年6カ月来の円高水準となった。今年に入って円は8日まで11.4%上昇した。ある国の通貨価値が3カ月ほどの間に10%以上上がったというのは尋常でないことだ。この期間にウォンは1.8%の上昇にとどまった。

円の上昇はそのまま日本企業の業績を脅かす。日本経済新聞は8日、SMBC日興証券の250社の企業業績予測を伝え、「円高で今年に入り5兆円に達する企業利益が消える」と報道した。すでに昨年10~12月期の日本の小売り販売と輸出は前年同期比でそれぞれ0.2%と4.6%減った。日経指数は今年に入り8日までに18.8%下落した。

よみがえる円高の亡霊…気をもむ黒田日銀総裁(2)

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