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【時視各角】1人暮らしの準備はできましたか?=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
彼ら老夫婦が住んでいる家は、玄関のドアを基準に右側は妻、左側は夫の領域だ。彼らが共に食事をするのは記念日に子供たちと一緒に行く外食ぐらいだ。互いに生活に干渉することも心配することもない。妻は「夫婦は40年暮らしても他人だ。干渉して期待するほど葛藤ばかり深くなることを悟り、還暦の時に住居空間を共有する他人として生きようと夫と合意した。その後の人生がはるかにクールで平和になった」と語った。互いに苦しめられた歳月ほどに似通っていく理想的な夫婦も多いが、それだけ葛藤の谷間が深くなる夫婦も多い。黄昏(たそがれ)離婚が新婚離婚を軽く上回るのはそのためだ。

「1人で暮らす人々」はすでに大勢だ。4世帯のうち1世帯(27.1%)が単身世帯という統計だけでなく、彼らのように同じ家に住んでいても別々に生活する情緒的なシングル族も多い。「1人で良い暮らしをする方法」を探すのは、私たちの時代的な課題となった。

1人で暮らす知人は「この頃『一飯族(一人でご飯を食べる人々)』という名称は、単身世帯をわびしく非正常的に眺めようとする韓国社会の意識構造を代弁している」と語った。本当に1人で暮らせば孤独で不幸なのだろうか。ソウル研究院の単身世帯対象アンケート調査を見れば応急状況に対処し難い(51.2%)などの困難を指摘していたが、それでも半分近くが1人暮らしに満足している(48.2%)と答えた。不満足は6.2%だった。


知人はまた「韓国社会のシステムは単身世帯には非友好的」だといった。「シングル族のほうが税金も多く出しているのに、社会システムは時代錯誤的だ。一例として官公庁はなぜそんなに書留を送るのか分からない。平日の昼間の時間帯に自宅でどうやって郵便物を受け取るのか。いまだに社会システムは母親が昼間に自宅を守っている時代に合わせている」。

実際に単身世帯の政策はほとんどない。ソウル市議会が昨年から単身世帯の支援条例を作るといったりしたが、何をどのように支援するのか感度をとらえられないのが実情だ。単身世帯の45%以上が低所得層だという点で、経済的貧困と住居問題の解決が急務だという問題意識があるだけだ。家族はこのようにいち早く変わっているのに社会的には準備ができていないという話だ。



【時視各角】1人暮らしの準備はできましたか?=韓国(2)

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