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ソウルでコンビニ急成長の勢い…なぜ?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

コンビニエンスストアは都会人が必要とする多様な生活密着型サービスを提供している。写真はパンを直接焼いて売るCU明倫(ミョンニュン)成大(ソンデ)店。

宅配サービスを利用できるGS25北倉(プクチャン)店。

都会人にとってコンビニエンスストア(コンビニ)は「小さな待合室」だ。いつも立ち寄っては「生活」を買って「匿名」を消費する。街中のあちこちに陣取ったそこは、日常からしばらく抜け出して一息つける空間でもある。

◆ソウルの17自営業のカード売上29億件分析…コンビニだけ常勝疾走

ソウルの生活密着型の17自営業種のうち唯一コンビニだけが成長していると調査された。


1日、ソウル市「私たちの街の店の商圏分析サービス」で集計されたカード売り上げの資料29億9000万件を中央日報が分析したところ、昨年の業種別売り上げと、1店舗あたりの売り上げ、カード1件の決済額平均(客単価)が前年よりも全て増えた業種はコンビニだけだった。

コンビニの1店舗あたりの売り上げは2014年の3億7695万余ウォンから昨年(9月までのデータで推定)は4億8309万ウォンに上った。客単価も4826ウォンから5271ウォンに上がった。コンビニ以外に韓国料理・日本料理・チキン店など9業種は売り上げが増えたが客単価は減少した。

洋食・文具・化粧品の業種は売り上げと客単価がいずれも下落した。イ・サンイ ソウル市ビッグデータ戦略チーム長は「コンビニは業種自体が成長している上に1回あたりのカード決済額も増加しており今後の成長の可能性が高い」と話した。

中央日報はコンビニ成長の社会的要因を把握するために先月27日午後6時から24時間、ソウル鍾路区(チョンノグ)のCU明倫(ミョンニュン)成大(ソンデ)店で販売員を体験させてもらった。

◆コンドーム買う時に表情見ず匿名性保障

#28日午前7時。コンビニのガラスドアを開けて入ってくる20代女性は見回すことさえなかった。温蔵庫からすぐにショウガ茶を取り出してレジに載せた。

ショウガ茶のバーコードをリーダーで読み取り「1600ウォンです」と言うと無言でクレジットカード1枚を差し出した。カードを読み取ってサインが終わった後「領収書を差し上げますか?」と尋ねた。カードを受けとった女性は頭を横に振ったまま出て行った。

コンビニは匿名性が支配する空間だ。コンビニでは価格を伝えて支払う機械的な行為だけが行われる。顧客と店員の間に対話はほとんどない。

大学生のキムさん(22、女性)は「生理用ナプキンやコンドームなどきまり悪い商品も、表情を見る必要がなく気楽に買えるのがコンビニの長所」と話した。

ソウル大学のチョン・サンイン社会学科教授は「数多くの人との相互作用に耐えなければならない都会人は、重要ではない事実は無視するという『大都市的な無関心』を望んでいる」として「コンビニはこのような匿名性に対する欲求をしっかり把握して現実にしたもの」と説明した。



ソウルでコンビニ急成長の勢い…なぜ?(2)

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