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【時視各角】アンコール・ワットに染み込んだ平壌美学(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アンコール・ワットは王都の寺院という意味だ。現在は東南アジアの貧困国だが、カンボジアの人々は9-15世紀、中国に匹敵するアンコール王国を建設した。寺院の規模が非常に大きく精巧であるうえ、800メートルの壁には聖書の6倍にもなる豊かな話が刻まれた。このためアンコール・ワットは、建設の秘密が隠された、人類文明の7不思議に挙げられる。

遺跡を見回った後、私の関心は最近ニューヨークタイムズが記事化した「アンコールパノラマ博物館」に向かった。ニューヨークタイムズは北朝鮮が無料で建設したこの展示館、カンボジアの中の北朝鮮芸術を紹介した。私は生存に苦しむ国民所得1200ドルの北朝鮮が1100ドルのカンボジア(2014年基準)に生活必需品でもなく芸術を贈ったというのが気にかかった。

金正恩(キム・ジョンウン)の4回目の核実験の後、韓国の旅行会社は政府の勧告に基づき「平壌(ピョンヤン)冷麺」「パノラマ博物館」のようなところを案内しなかった。こうした措置は北朝鮮の外貨稼ぎを遮断した。現地韓国人の食堂はどこへ行っても賑わい、予期せぬ対北朝鮮制裁特需を享受していた。


アンコールパノラマ博物館は雄壮だったが、未分譲マンションのように温もりがなかった。週始めの午前10時過ぎだったが、観覧客は私を含めて韓国人2人がすべてだった。15ドルの入場料を出してパノラマ館の真ん中に入った時、反転が起きた。熱くて強烈な帯の絵が周囲に広がった。

半円型の建物の内壁全体は濃厚な油絵で再現された12-13世紀のアンコール王国が満たしていた。360度を囲む壁画は120メートル、天井までの高さは13メートルという。北朝鮮の言葉で全景画というパノラマ絵画は燃える破壊(戦争)、神聖な建設(神殿)、豊かな生活(楽園)の3つに分けられた。戦争画は赤い炎と黒い煙、武器を持った兵士と屍を非常に精密な技法で描いた。神殿画は巨大な灰色の石と人夫、完成を目前にしたアンコール神殿の威容を描写した。楽園画は緑のジャングル、青い水を背景に遊びと生産、物々交換を楽しむ古代人の豊かさを見せた。



【時視各角】アンコール・ワットに染み込んだ平壌美学(2)

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