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【コラム】応答せよ、2016韓国経済(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新年早々から連日憂鬱な知らせだ。中国証券市場が暴落し、中東情勢も尋常でない。世界が揺れれば韓国経済も衝撃を受ける。証券市場は急落し、輸出は心配が先走る。考えてみれば今年だけがそうなのではない。世界経済が揺れるのは2008年の金融危機以降繰り返されてきた日常事だ。ここに中東呼吸器症候群(MERS)などが追加され、韓国は潜在成長率にも満たない低成長の連続だ。今年韓国が解決しなければならない経済の宿題が例年と全く同じなのはそのためだ。宿題はやはり2種類だ。低成長局面から抜け出す方策、急落する潜在成長率を遅らせる方法だ。

韓国経済は今年も例年と同様に本当に息苦しいだろう。昨年の成長率2.7%(韓国銀行推定)にも満たないかも知れない。少なくとも政府の見通し3.1%は厳しいだろう。韓国政府は経済運用をそのようにするという意志が見通しに含まれたという。そうだとしても政府見通しは毎年違っている。今年の成長率もやはり政府見通しを下回る可能性が大きいという話だ。見通しが間違っているのは韓国だけではない。権威(?)を誇る国際通貨基金(IMF)はもっと深刻だ。2014年の世界経済成長率を4.1%と予想したが実際には3.0%にとどまった。昨年10月に発表した今年の世界経済成長見通し3.6%も外れる可能性が大きいとみる理由だ。もうしそうなら? 今年の世界経済成長率がIMFの予想通り3.6%でなく昨年の3.1%と同じなら? 韓国開発研究院(KDI)は今年の韓国の経済成長率が2.6%にとどまると予想した。韓国が熱心に努力しても今年の成長率は潜在成長率どころか昨年水準にもなるかどうかという意味だ。

さらに潜在成長率も急落している。昨年末に韓国銀行が推定した潜在成長率は3.0~3.2%だ。3年前より実に0.6~0.8ポイント落ちた。民間経済研究所はすでに2%台半ばとみている。経済協力開発機構(OECD)の推定値もそうだ。OECDはさらに輪を掛けて10余年後の潜在成長率を1%と予想した。34加盟国のうち33位だと付け加えてだ。日本のように潜在成長率が0%台に落ちる日は遠くないという指摘と変わらない。このようになれば韓国がしっかりやっても実際の成長率は0%台だ。潜在成長率の急落を先送りさせなければならない理由だ。解決策はすでに出ている。構造改革とこれを通じた生産性向上だ。ここに異論はない。政権の間でも大同小異だ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の「ビジョン2030」、李明博(イ・ミョンバク)政権の「未来ビジョン2040」、現政権の「中長期経済発展戦略」などがそうだ。問題は実践だ。遅々として進まない4大改革が端的な証拠だ。

【コラム】応答せよ、2016韓国経済(2)

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