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<プレミア12>大谷ショック? 190センチ投手は韓国の方が多い

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版
「ダスティン・ニッパートを連想した」。プレミア12の日本代表のエース大谷翔平(21)の投球を見たスカイスポーツのイ・ヒョボン解説委員の評価だ。

大谷は193センチの長身投手。日本野球基準で体感身長はさらに高い。日本代表の平均身長は180.1センチだ。今年のドラフトで日本ハムに1位指名された明大左腕の上原健太は日本プロ野球歴代最長身左腕投手記録を立てた。身長は190センチだ。日本野球の指導者は180-185センチの投手を好む。長身の投手はバランスの維持が難しいというのが通念だ。

イ委員は「大谷はアジアでは長身の投手だが、バランスが完ぺきだった。203センチの斗山ベアーズのニッパートも良いバランスで投球する。大谷はニッパートのように投球フォームが美しかった」と評価した。


日本アマチュア野球事情に詳しい韓国野球学会の会員パク・ミョンピョ氏は「現在プロにいる190センチ以上の長身エースは大谷と阪神の藤浪晋太郎(197センチ)ほど」とし「しかし高校では各県に1、2人ずつは190センチ以上の良い直球を投げる投手がいる」と説明した。

ドラフト情報を扱う日本サイト「ドラフト・レポート」によると、今年球速145キロ以上をマークした身長190センチ以上の日本の高校3年生投手は6人。今後より多くの大谷や藤浪が韓日戦に登場することになるかもしれない。

身長190センチ以上の投手は日本よりむしろ韓国に多い。今年の10球団所属投手のうち35人が190センチ以上だ。しかしプロで数年間チームの主軸投手として活躍したのは奉重根(ボン・ジュングン)、柳済国(リュ・ジェグク、ともに190センチ)、イ・ドンヒョン(192センチ)、キム・ジンウ(193センチ)ほどだ。奉重根はシンイル高在学時代に米国に進出した。柳済国とキム・ジンウは高校時代に「10年に一度しか出てこない投手」という評価を受けた。イ委員は「歴代長身投手のうち卓越した成績を残した投手は新人時代のロッテのヨム・ジョンソクほどしかいない」と話した。韓国野球が長身投手の育成に失敗してきたという意味だ。

アマチュアでも同じだ。今年のドラフトでロッテから10ラウンド指名を受けたセグァン高の左腕投手チョン・ジョンジンの身長は194センチ。しかし直球の球速は120-130キロほどだ。釜山高2年投手のユン・ソンビンは194センチの長身で、148キロの剛速球を投げる。しかしスカウトは「バランスがよく崩れる」と評価している。

NCダイノスのユ・ヨンジュン・スカウトチーム長は「長身の投手ならバランスが取れた体を作ることが最も重要。筋力や身体バランスが落ちる投手が多い」とし「高校時代からトレーナーの支援を受けて体系的な管理をする必要がある」と述べた。続いて「直球が完成していない長身投手がチェンジアップや変化球を投げることが多い。成績のためだが、選手の成長には役立たない」と指摘した。日本の場合、中学・高校生投手には回転が良い直球を優先的に強調する。

ロッテ・ジャイアンツのコーチは「チームには190センチ以上の投手が5人いる。長身投手は運動能力が落ちるという評価があるが、ボディーコントロールや投球メカニズムは悪くない」としながらも「しかし高校時代に無理な投球などで体や投球フォームに問題があった」と明らかにした。

9日に開幕した青龍期高校野球大会でも190センチ以上の投手が7人出場した。大韓野球協会に登録された高校生のうち190センチ以上の長身投手はなんと31人もいる。過去に比べて身長は高くなっている。プロ野球元年の1982年には投手59人のうち身長180センチ以上の投手は17人だけだった。優れた体格条件は今後、韓国野球が東アジアで享受できる比較優位だ。

イ・ヒョボン委員は「長期的な観点でバランスを向上させる方向で選手が育成されなければいけない」とし「成績のために不完全な状態で投球すれば、結局、選手は成長の機会を失う」と述べた。続いて「長身の剛速球投手が増えれば韓国野球のレベルがアップグレードする。そのためにも体系的な育成が必要だ。必要ならプロとアマチュアが協業しなければいけない」と強調した。



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