韓国の41の医科大学には毎年3000人余りの最高優秀頭脳が集まる。数十年間にわたり「大韓民国0.05%」に入る人材を吸い上げてきたのに、ノーベル生理学・医学受賞者が出てこない。そこに近づいた人もめったにいない。理由が何か。
医大で6年間勉強して医師免許証を取った後、99%が患者を診療する臨床医学の分野に出て行く。ところがノーベル生理学・医学賞は主に基礎医学や科学分野から出る。今回の医学受賞者は寄生虫と薬学に一生を捧げた人々だ。韓国で寄生虫・解剖・生理・生化学・微生物学・薬理などの基礎医学が無視されてから久しい。延世(ヨンセ)大学医大環境医生物学室のヨン・テスン教授は「今年初め、韓国の医大を卒業した120人余りの医師のうち寄生虫学教室に15年ぶりに医大卒業生1人が入ってきたが、全国的にはここ数年で初めての出来事」と話した。医学界ではこのような医師を「天然記念物」と呼ぶ。年間に41の医大卒業生(3000人余り)のうち20人程度が基礎医学分野に残るという。
医科大学協会の幹部関係者は「基礎医学を専攻してみても就職がうまくいかず月収が臨床医師に比べてはるかに少ないのに誰がしようとするだろうか」と話した。イ・ユンソン大韓医学会会長(ソウル大医大教授)は「基礎医学が死ぬほど研究だけをしなければならず、結果が出なければ失敗した人生になると医大卒業生が誤解している面もある」とした。
研究費の支援が貧弱な上に短期的な成果を要求する雰囲気のせいもある。イ・ユンソン会長は「国家の医療政策が臨床中心の上に、これさえまともに投資せずに民間任せになっていなかったか」と反問する。医科大学協会の幹部関係者は「基礎医学分野に国家研究費が支援されてから10年もならない。医学・薬学・歯医学・看護学などの国家研究費が工科大学1つ分程度にしかならない」と話す。
ヨン・テスン教授は「スポーツのスターを集中的に育成するように基礎医学分野は短期投資では成果が出てこない。それでも研究費を出したが商用化が困難だという理由で支援を打ち切る。科学技術分野の底辺の力が集まってこそノーベル賞をもらうほどの成果物が出てくるのだから研究者を尊重して長期的な投資をしなければならない」と主張した。
医大で6年間勉強して医師免許証を取った後、99%が患者を診療する臨床医学の分野に出て行く。ところがノーベル生理学・医学賞は主に基礎医学や科学分野から出る。今回の医学受賞者は寄生虫と薬学に一生を捧げた人々だ。韓国で寄生虫・解剖・生理・生化学・微生物学・薬理などの基礎医学が無視されてから久しい。延世(ヨンセ)大学医大環境医生物学室のヨン・テスン教授は「今年初め、韓国の医大を卒業した120人余りの医師のうち寄生虫学教室に15年ぶりに医大卒業生1人が入ってきたが、全国的にはここ数年で初めての出来事」と話した。医学界ではこのような医師を「天然記念物」と呼ぶ。年間に41の医大卒業生(3000人余り)のうち20人程度が基礎医学分野に残るという。
医科大学協会の幹部関係者は「基礎医学を専攻してみても就職がうまくいかず月収が臨床医師に比べてはるかに少ないのに誰がしようとするだろうか」と話した。イ・ユンソン大韓医学会会長(ソウル大医大教授)は「基礎医学が死ぬほど研究だけをしなければならず、結果が出なければ失敗した人生になると医大卒業生が誤解している面もある」とした。
研究費の支援が貧弱な上に短期的な成果を要求する雰囲気のせいもある。イ・ユンソン会長は「国家の医療政策が臨床中心の上に、これさえまともに投資せずに民間任せになっていなかったか」と反問する。医科大学協会の幹部関係者は「基礎医学分野に国家研究費が支援されてから10年もならない。医学・薬学・歯医学・看護学などの国家研究費が工科大学1つ分程度にしかならない」と話す。
ヨン・テスン教授は「スポーツのスターを集中的に育成するように基礎医学分野は短期投資では成果が出てこない。それでも研究費を出したが商用化が困難だという理由で支援を打ち切る。科学技術分野の底辺の力が集まってこそノーベル賞をもらうほどの成果物が出てくるのだから研究者を尊重して長期的な投資をしなければならない」と主張した。
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