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「研究を経営せよ」大村氏、特許料だけで2424億ウォン

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の底力が自然科学分野のノーベル賞受賞で再び立証された。大村智・北里大学名誉教授(80)の生理学・医学賞に続き6日、梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長(56)が今年の物理学賞受賞者に決まり、自然科学分野の受賞日本人は21人(米国籍含む)に増えた。1949年に湯川秀樹氏が最初にノーベル物理学賞を受賞して以来だ。物理学賞の受賞者はこれまで11人。昨年の赤崎勇氏ら3人に続き2年連続の受賞だ。日本の科学分野のノーベル賞受賞者規模は米国(248人)・英国(78人)・ドイツ(69人)・フランス(31人)に続き世界5位だ。だが2000年以降の受賞者の場合、米国に続き2番目に多い。アジアではまだ追いつける国がない。

日本は2日連続でノーベル賞受賞者を輩出しながらお祝いムードに包まれた。安倍晋三首相は5日夜、記者会見をした大村教授にお祝いの電話をかけた。大村教授の故郷である山梨県韮崎市では職員が受賞祝賀の垂れ幕を掲げて万歳三唱を叫んだ。73年のノーベル物理学賞受賞者である江崎玲於奈氏はテレビに出演して梶田所長の受賞について「日本の物理学の誇りであり科学の誇り」と話した。

日本がノーベル科学賞の受賞者を多数輩出したのは、さまざまなものが絡み合っている。三上喜貴・長岡技術科学大学副学長は「企業を含め、技術革新を支える視野に立った研究を重視する日本の研究姿勢が評価されているようだ」と話している(毎日新聞)。広げてみれば明治時代から蓄積された堅固な研究基盤、厚い研究陣の層と現場中心の教育、生涯にわたり1つの井戸だけを掘り続ける日本特有の「職人精神」がもたらした合同作品だという分析が出てくる。


今回の受賞者である大村教授も執念の研究者だった。北里研究所にいながら常に小さなビニール袋を持ち歩き、土の中の微生物を採取していた。この過程で74年、静岡県のあるゴルフ場の近くで採取した土壌から未知の抗生物質を発見した。寄生虫による伝染病に特効があるエバーメクチン(avermectin)だった。大村教授は79年これを学会に発表し、81年米国メルク社と共同で動物駆虫剤を開発した。大村教授は研究過程で独創性にこだわった。「独創性を追求することが科学」という信念で動物の薬の開発から人の命まで救う快挙を成し遂げた。抗生物質の研究は異端の道だった。エバーメクチンは後になって人の寄生虫病にも効くと判明した。土から奇跡の菌を発見したということだ。

大村教授は日本の産学研究の開拓者でもある。「研究を経営すること」が一生の課題であった。企業から研究資金をもらって有益な物質を発見し、使用権を企業に渡して製品販売にともなう特許料を受けとる「大村方式」を作った。大村教授の北里研究所は、特許料だけで250億円(約2424億ウォン)を受けとったという。大村教授は「お金がなくて研究できないというのは言い訳だ」と断言している。



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