平和統一をすれば当然、核問題は解決する。しかし「どのように(How)」が抜けた。それは「あの川を渡れば楽園がある」というユートピア的な思考であり、意味上では同語反覆だ。これから本格的に統一のために北朝鮮に圧力を加えながら、同時に北東アジア国家、韓半島(朝鮮半島)に利害関係を持つ国を相手に熾烈な統一外交をするという意志の表現のようだが、核問題解決と統一の前後関係を変えて積極的な統一外交をすることにした動機が気になる。朴大統領と習近平が会談をした後に発表した共同発表文にも答えは見えない。中国側の立場は「韓半島が将来、韓民族によって平和的に統一されることを支持する」とのみ表現されている。
むしろここでは「将来」という表現と「韓民族によって」という表現が注目される。中国側は統一は未来のある時点にくるもの、南北の共同の努力でのみ実現されるという認識をこの短い文章に反映させた。公開されていない朴槿恵-習近平の深い対話があった可能性はある。しかし朝中関係がいくら悪くても、中国がこの時点で韓国の強圧的な統一を支持・激励したはずはない。韓国にはそのような力もない。
【コラム】朴大統領のユートピア的思考(2)
むしろここでは「将来」という表現と「韓民族によって」という表現が注目される。中国側は統一は未来のある時点にくるもの、南北の共同の努力でのみ実現されるという認識をこの短い文章に反映させた。公開されていない朴槿恵-習近平の深い対話があった可能性はある。しかし朝中関係がいくら悪くても、中国がこの時点で韓国の強圧的な統一を支持・激励したはずはない。韓国にはそのような力もない。
【コラム】朴大統領のユートピア的思考(2)
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