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<ロッテ経営権紛争>辛格浩会長に妻が解決法提示、大株主として後継議論

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
ロッテグループの辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)総括会長の妻であり辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)・辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)兄弟の実母である重光初子氏が訪韓中にソウルで夫に会い、後継問題に対する提案を伝えたことがわかった。ロッテグループと近い財界関係者は1日、「初子氏が韓国に2日間滞在する間、ロッテホテルの辛会長の居住スペースで経営権問題に関するそれなりの解決法を提示したものと承知している」と明らかにした。

初子氏の提案内容は公開されていないが、財界では▽韓日統合会長としてだれが適合しているか▽長男と二男のうちどちらか一方に経営権を与える場合、排除された側のための新しい事業提案▽2人の息子の対立を縫合する水準で折衷する方法などが含まれていたものと観測している。

今回の提案は彼女がロッテグループの主要株主という点で意味がある。初子氏はロッテグループ最上位支配企業である日本の光潤社の株式を20%近く保有している。初子氏の実家も光潤社の株式を相当に保有しているとされる。単純に夫に妻としての立場を表明したのではなく、大株主として意見を陳述した可能性が大きいという話だ。


特にこれまで辛東主前副会長側で辛格浩総括会長を補助し母親の接触を遮断してきたという点で今回の面談はグループ内外から非常な関心を集めている。財界関係者は「辛総括会長が夫人の意見からどれを受け入れるかが経営権紛争の新たな変数になるだろう」と話した。

初子氏は前日に開かれた義父の祭祀には出席せず1日午後3時30分ごろに羽田行きのアシアナ航空に乗り日本に向かった。彼女は先月30日、「義父の祭祀に出るため韓国に来た」として入国した。祭祀場所だった長男辛東主前副会長のソウル・城北洞(ソンブクドン)の自宅には初子氏のほか辛格浩総括会長、辛東彬会長、辛英子(シン・ヨンジャ)理事長も姿を現わさなかった。当初祭祀を兼ねてグループ後継構図を整理するための家族会議が開かれると観測されたが行われなかった。初子氏はこの日空港で取材陣の質問に口を閉ざしたまま警備員の助けを受け出国場に入った。

辛東彬会長は早ければ3日に東京から帰ってくるとされる。ロッテグループ側は「2日は帰国日程が決まっていない。さまざまな状況を総合してみると、3日ごろに帰国し立場表明する可能性が大きい」とした。辛会長の帰国に先立ち東京で母親に会うのかにも関心が集まっているが、可能性があるだけで決まってはいない状態だ。

財界では辛東彬会長が帰国を延期した理由が日本のロッテホールディングス株主総会の票対決に備え友好株主の結束を固めるためのものと観測している。(中央SUNDAY第438号)



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