辛東彬ロッテグループ会長と辛東主前日本ロッテ副会長の母の重光初子氏が30日午後、金浦空港を通じて入国した。
辛宣浩社長は辛総括会長の3番目の弟だ。かつては日本ロッテで勤務し、ロッテリアを育てた。辛宣浩社長は辛総括会長と訴訟をしていない唯一の弟だ。その彼もロッテと間接的に訴訟に絡んだことがある。
長女の婿のイ・ホジン元テグァングループ会長(53)が2007年、「ウリホームショッピングの最大株主をロッテショッピングに変更したのは違法」として行政訴訟を起こしたが、敗訴した。テグァンはウリホームショッピング株45.04%を確保した2大株主としてロッテと買収競争をしたが敗れ、結局、法廷攻防につながった。意欲的にM&A(企業の合併・買収)を推進してきた辛東彬会長との勝負で敗れたのだ。
「辛東主クーデター」には日本の辛宣浩社長だけでなく、韓国の辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ福祉財団理事長(73)、辛東仁(シン・ドンイン)ロッテジャイアンツ球団オーナー代行(69)も一緒だった。辛東主・東彬兄弟にとっては異腹の姉と6親等の親族だ。辛東主・辛英子・辛東仁の3人はロッテグループの中心にいたが、辛東彬会長が実権を握ると、あっという間に追い出されたという共通点がある。
最初に左遷されたのは辛東仁代行だ。辛東仁氏は辛総括会長のいとこであるシン・ビョンホ元ロッテ七星飲料顧問(2005年死去)の長男だ。1968年にロッテ製菓に一般社員で入社し、グループ企画調整室社長、ロッテ製菓・ロッテショッピング・ロッテホテル社長まで昇進した。嫌なことも引き受けた。辛東仁氏は2002年の大統領選挙前後に約20億ウォンの裏金を渡した容疑で、2004年7月に懲役1年、執行猶予2年を言い渡された。辛総括会長と辛会長は「捜査が始まってから報告した」という辛東仁氏の証言を覆す証拠がないという理由で無嫌疑となった。しかし同年10月にロッテグループがグループ全体を総括する政策本部を新設し、「辛東彬本部長」体制を構築する過程で辛東仁氏は外れた。翌年2月にロッテ製菓社長などから退いた後、10年間にわたりロッテジャイアンツの業務だけをしている。
<ロッ斃経営権紛争>親族3人が長男の辛東主側に(2)
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