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日本人の目に映る韓国人、「私たち」重視して興奮しやすい?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
舞台では韓国語や日本語、英語などが入り乱れる。場所は東洋と西洋のかけ橋となるトルコのイスタンブールのある安いゲストハウス、時は2002年ワールドカップの韓国とイタリアの16強戦が行われた時間だ。その時間に1泊した韓国人と日本人が出入りしながら互いに話を交わす。

ソウル蓮池洞(ヨンジドン)の斗山(トゥサン)アートセンターで公演中の演劇『新冒険王』は、日本の劇作家・演出家の平田オリザの代表作『冒険王』を韓日ワールドカップが開かれた2002年を背景に新たに構成した作品だ。平田オリザと「第12言語演劇スタジオ」のソン・ギウン代表が共同で創作した。

イスタンブールの安宿を舞台に、若いバックパッカーが現実逃避して旅行するという設定は『冒険王』と同じだ。ゲストハウスで出会った両国の若者たちは同じアジア人であり似たような境遇の旅行者として簡単に打ちとけ合いながらも何か互いにずれている。試合でイタリアに押されていた韓国が同点ゴールを入れると日本人たちは不快感を表わす。


日本人の目に映った韓国人はこうだ。「私たち(ウリ)」を重要視して興奮しやすく、それと同じぐらい忘れっぽい存在だ。日本人たちは互いにこのように話す。「韓国の人は必ず『私たち』をつけます。私たちの国、私たちの家、私たちのワイフ…。皆さんは韓国人に何か『共有させられた』経験がありませんか?」

韓国人の目で眺めた日本人は「歴史的背景」を消しては考えられない存在だ。彼らの対話には植民地支配、日露戦争などトルコと日本、韓国人の間に屈曲した歴史が絡む。光州(クァンジュ)から来たインフは日本人たちと同じ部屋を使いたがっているが、実のところこのように話す。「あんなに優しい人々が集まって、どうして侵略を犯したのだろう。今は全て忘れたように行動するじゃないか」。

だが両国の若者たちは不通と食い違いの関係だけにとどまらない。阪神大震災、三豊デパート崩壊という傷を共有している。ソヨンとボミ、スルギのように世の中を飛び交う若者たちの人生は1980年代を背景にした『冒険王』の中での日本の若者たちの姿に重なる。

両国の若者たちが韓国語と日本語ではなく英語を通じて意思疎通して生まれる食い違いが、この作品の妙味だ。「『アジア』を共に見ます、イスタンブールから!」と叫ぶシーンは「両国の演劇人が互いのまわしを固くつかみ合って過去と現在、未来を正面から見つめる作品を作りたい」という平田オリザのテーマ意識があらわれる瞬間だ。26日まで、3万ウォン(約3200円)。



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