今年は4%台の成長の勢いに回復するといっていた「バラ色の展望」が、わずか1年3カ月で2%台の成長ショックに急変した。昨年4月に2015年の経済成長率を年4.2%と予測していた韓国銀行は、3カ月ごとに展望値を下げた。ついに9日には今年の経済成長率が2.8%にとどまると後退した。政府が追加補正予算を含めて22兆ウォン(約2兆3600億円)規模の財政支出案を出して3%成長の死守に乗り出すといったが、韓銀は首を横に振った。さらに1999年以降16年ぶりとなる0%台の消費者物価上昇率まで重なりながら、韓国経済が「低成長-低物価」の落とし穴にはまったのではないかという懸念も出てくる。韓国経済がこれまで一度も進んだことのない「縮小均衡」の道だ。
韓銀が展望値を下方修正したのは経済の2本柱である輸出と内需の同伴不振が深刻な水準だという判断のためだ。実際に今年5月の通関基準輸出は前月対比で10.8%も下落し、6月にも1.8%減ってマイナス成長の流れから抜け出せずにいる。内需は中東呼吸器症候群(MERS)の直撃を受けた。李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は「MERS事態が本格化した6月の消費萎縮が大きかった」として「MERSと雨不足の影響で1-3月期対比の4-6月期成長率は、当初の予想よりはるかに低い0.4%前後」と診断した。年率で換算した場合▼MERSが約0.3ポイント▼雨不足が0.1ポイント成長率を引き下げたという説明だ。昨年、韓国の名目国内総生産(GDP)が1485兆ウォンで韓銀の予測どおり今年2.8%成長すると仮定すれば、MERSと雨不足による被害規模は大体6兆1000億ウォンほどになるという話だ。
その上、韓銀の展望は市場や民間専門家の見解よりも楽観的だ。オ・ジョングン建国(コングク)大学特任教授は「今年の成長率は2.6%程度にとどまる」としながら「韓銀の展望はいつも楽観的だった」と話した。韓銀に先立ち韓国経済研究院が今年の成長率展望値を2.7%に引き下げたのをはじめLG経済研究院(2.6%)、韓国金融研究院(2.8%)のような機関はすでに2015年の成長率をいずれも2%台とみていた。まず、昨年から続く円安が本格的に輸出に悪影響を及ぼしている。中国の景気の軟着陸の可能性は「泣きっ面に蜂」だ。中国の証券市場急落にともなう国内株価指数の下落は、中国発の衝撃の「序幕」になる可能性がある。カン・ミョンホン(元金融通貨委員)檀国(タングク)大学経済学科教授は「中国経済に少しでも狂いが生じれば、韓国経済に及ぼす衝撃波は想像以上になるだろう」と説明した。
MERS・雨不足でマイナス0.4ポイント…中国の悪材料まで襲い低成長の落とし穴=韓国(2)
韓銀が展望値を下方修正したのは経済の2本柱である輸出と内需の同伴不振が深刻な水準だという判断のためだ。実際に今年5月の通関基準輸出は前月対比で10.8%も下落し、6月にも1.8%減ってマイナス成長の流れから抜け出せずにいる。内需は中東呼吸器症候群(MERS)の直撃を受けた。李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は「MERS事態が本格化した6月の消費萎縮が大きかった」として「MERSと雨不足の影響で1-3月期対比の4-6月期成長率は、当初の予想よりはるかに低い0.4%前後」と診断した。年率で換算した場合▼MERSが約0.3ポイント▼雨不足が0.1ポイント成長率を引き下げたという説明だ。昨年、韓国の名目国内総生産(GDP)が1485兆ウォンで韓銀の予測どおり今年2.8%成長すると仮定すれば、MERSと雨不足による被害規模は大体6兆1000億ウォンほどになるという話だ。
その上、韓銀の展望は市場や民間専門家の見解よりも楽観的だ。オ・ジョングン建国(コングク)大学特任教授は「今年の成長率は2.6%程度にとどまる」としながら「韓銀の展望はいつも楽観的だった」と話した。韓銀に先立ち韓国経済研究院が今年の成長率展望値を2.7%に引き下げたのをはじめLG経済研究院(2.6%)、韓国金融研究院(2.8%)のような機関はすでに2015年の成長率をいずれも2%台とみていた。まず、昨年から続く円安が本格的に輸出に悪影響を及ぼしている。中国の景気の軟着陸の可能性は「泣きっ面に蜂」だ。中国の証券市場急落にともなう国内株価指数の下落は、中国発の衝撃の「序幕」になる可能性がある。カン・ミョンホン(元金融通貨委員)檀国(タングク)大学経済学科教授は「中国経済に少しでも狂いが生じれば、韓国経済に及ぼす衝撃波は想像以上になるだろう」と説明した。
MERS・雨不足でマイナス0.4ポイント…中国の悪材料まで襲い低成長の落とし穴=韓国(2)
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