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【コラム】中国が強くなるほど韓国も強くなるだろう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#最近世界1位の液晶パネル洗浄機メーカーのDMSの中国・威海工場を訪ねた。中国事業が拡大しこの会社は昨年初めに京畿道華城(キョンギド・ファソン)工場の設備をすべてここに移した。研究開発も中国で担当する。同社のパク・ヨンソク社長が敷地内の池を埋めて工場を建て増しするか悩むほど売り上げが好調だ。中国が液晶パネル生産を大幅に増やし設備注文が増加しているからだ。すべてが順調だ。その渦中に突拍子もない考えをしてみる。中国が液晶生産を減らしたり設備を独自の技術で開発するならば。

#ソウル市内免税店事業者選定作業が進んでいる。1日に申し込みを締め切り7月中旬に許可が新たに出される。ソウル市内免税店は「金の玉子を産むガチョウ」の扱いを受けている。3カ所を新たに選定するのに実に21社の企業が挑戦状を出したことだけ見てもそれがわかる。お金になる事業という話だ。実際にそうだ。10フロア(食堂街除く)を使うロッテ百貨店本店の売り上げが昨年1兆8000億ウォンであったのに対し、同じ建物の3フロア程度を使う免税店が1兆9000億ウォンの売り上げを上げた。免税店の純利益率は百貨店の2倍を超える。

2つの話とも韓国経済の活気に満ちた姿だ。それでもただうれしいだけではない。おそらく中国に首根っこを押さえられている韓国経済の実状を象徴的に見せているという考えのためではないだろうか。特に免税店事業は代表的な中国依存事業だ。中国への依存度はほぼ絶対的だ。


免税店のように中国によって業績が左右される、そんな話がますます増えている。最近韓国の輸出が減っている理由は中国が輸入を減らしているからだ。昨年韓国の石油会社4社が石油精製部門で2兆7000億ウォンの営業赤字を出した理由は中国企業が独自の生産を増やしているからだ。

威海で乗った中国JACモーターズの乗合車は韓国車と性能で大差はないのに価格は半分だった。いくらもたたずに中国車は世界市場で韓国車を脅かす存在になるのは間違いない。それも電気自動車のような最先端自動車市場でだ。

未来創造科学部は先月29日に朴槿恵(パク・クネ)大統領主宰で開いた国家科学技術諮問会議でドローンなど無人移動体産業を支援するための戦略を発表した。国が大々的に支援するということだ。ところでこうした事実は知っているのか。世界の商業用ドローン市場の70%を掌握する会社が創業して10年もたたない中国のベンチャー企業DJIということを。私たちが大統領を迎えて記念写真を撮っている時に中国は金を儲けているのだ。

こうした残念なことが多く起きている。無学・無銭の父親世代が焼け野原から世界14番目の経済大国を興した時に持っていた覇気はどこへ行ったのか。輔国安民を叫んだ企業家、愛国心を堂々と誇った公職者はどこにいるのか。

それでも「韓国は大丈夫だ」と自衛してみる。中国が強くなればそれに比例して韓国も強くなるものと信じるからだ。強い日本のおかげで韓国も強くなった経験があるではないか。強い隣国はむしろ韓国に祝福だ。私は、きょうもそう信じる。

キム・ジュンヒョン経済部門記者



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