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【社説】黄教安首相候補に対する期待と憂慮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朴槿恵(パク・クネ)大統領は昨日、新首相候補に黄教安(ファン・ギョアン)法務部長官を指名した。金聲宇(キム・ソンウ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)広報首席秘書官は「社会全般の不正腐敗を根絶し、新しい韓国を作り、政治改革を成し遂げる適任者」と説明した。大統領は成完鍾(ソン・ワンジョン)元京南企業会長の自殺と暴露でふくらんだ不正腐敗波紋政局を正面突破するという意志を見せた。この事件で李完九(イ・ワング)首相が退き、李前首相と洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事がまず起訴されるとみられる。

黄候補は「非正常の正常化を通じて国の基本を正すのに最善を尽くす」と述べた。大統領と首相候補が高強度改革を「合唱」し、成完鍾事件捜査は拡大する可能性もある。与野党の大統領選挙資金や成前会長に対する盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の特別赦免も法律違反容疑が浮上すれば捜査対象となるだろう。ポスコなどを対象に進められている企業不正捜査と大統領が明らかにした赦免制度改善などの政治改革も強化される可能性がある。

不正腐敗取り締まりを通じた国家の発展という側面からみると、大統領と首相候補の国政路線は問題にすることではない。成完鍾事件に見られるように、まだ政界と財界には非正常的な腐敗スキャンダルが少なくないからだ。国際透明性機構(TI)が発表した2014年の国家清廉度順位で韓国は175カ国のうち43位だった。経済規模・政治民主化に比べるとかなり後進的だ。


しかし首相の条件と任務という点でみると、黄候補の抜てきはいくつか限界を見せている。不正腐敗取り締まりというのは政権と時代に関係なく持続的に推進されるべき国家の基本業務だ。こういうことが特定の時期に特定の重みとなれば副作用は大きい。前任の李首相は法務・安全行政部長官を同席させ、カメラの前に立って腐敗との戦争を宣言した。突発行動は政権の政治的意図または首相個人の布石が置かれた過剰な動きという指摘を受けた。一言で、名分が不足した突出企画というものだった。懸念したように検察は猛スピードで進め、成元会長に対する別件捜査と自殺暴露という交通事故が発生した。

首相は大統領の命令を受けて国政を総括する地位だ。長官より高い位置から国政全般を眺望しなければいけない。対政府質問の答弁が主な業務であるだけに、野党との疎通も重要な任務だ。このため新首相には道徳性・改革性とともに国民多数から認められ期待される統合的な指導力が必要だという注文が多かった。労働・公共・金融・教育の4大改革課題を実現するには、司正を越える統合的調整能力が必要だ。

政権の「法律的需要」という側面で黄候補は長官の任務を無難に遂行した。統合進歩党解散決定を引き出したりもした。それなら黄長官にはそのまま業務を継続させ、首相は他の人物群から選択できなかったか尋ねたい。もし国会の承認を通過すれば、黄候補は野党との疎通と国民統合のために努力しなければいけない。

黄候補は法務部長官候補の聴聞会でいくつか批判を受けた。黄候補は1年5カ月間ローファームに勤務し、約16億ウォンを受けた。1カ月に平均9300万ウォン(約1000万円)だ。前官礼遇の非正常慣行という容疑が濃厚だ。黄候補は慢性じんましんという皮膚疾患で第2国民役(5級)判定を受け、兵役が免除された。この問題が首相に持つ意味は長官とは違う。首相は大統領が有事の際に大統領となる席だ。黄候補が首相になれば、この国は大統領、首相ともに軍隊経験がない状況となる。首相の聴聞会は長官に対するものとは違うレベルで進行されなければいけない。国会は厳重に尋問し、候補は誠実に答弁し、国民の疑問をできる限り解消する必要がある。



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