Kは屈指の大企業に入った。友人と会えばいつも会社の自慢をした。競争が激しかったのか2008年に部長を最後に会社を辞めた。小さな企業に入りすぐまた別の会社に移ったという知らせが最後だった。連絡が途切れて5年ぶりに彼に会った。
「新都市でクッパ屋をしている。飲食店を何度か失敗して借金が少しあるが、それなりにやっていける。自分と妻の人件費は出せる。息子は安山にある小さなベンチャー企業に就職した。正社員なのに普通の企業の非正規職より月給が少ない。悩みが多いよ。(中略)大企業から出てみたら完全に違う世の中だ。大変だった。政治家、公務員、教授は世間知らずに騒ぐもの。あなたのような記者も同じだ。企業が生きてこそ雇用ができ、国も富強になると信じていたのに…。正直なところいまは私となんの関係があるのかわからない。大企業がうまく行けばその会社の社員だけ良いのではないか」。
「新都市でクッパ屋をしている。飲食店を何度か失敗して借金が少しあるが、それなりにやっていける。自分と妻の人件費は出せる。息子は安山にある小さなベンチャー企業に就職した。正社員なのに普通の企業の非正規職より月給が少ない。悩みが多いよ。(中略)大企業から出てみたら完全に違う世の中だ。大変だった。政治家、公務員、教授は世間知らずに騒ぐもの。あなたのような記者も同じだ。企業が生きてこそ雇用ができ、国も富強になると信じていたのに…。正直なところいまは私となんの関係があるのかわからない。大企業がうまく行けばその会社の社員だけ良いのではないか」。
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