セウォル号惨事から１年になるのを前にフランスの裁判所が故・兪炳彦（ユ・ビョンオン）セモグループ元会長の長女ソムナ氏（４９）の韓国送還を再検討することにした。

２日（現地時間）ＡＦＰ通信がフランス司法の消息筋を引用して報道したものによれば、フランス最高抗訴裁判所が、ソムナ氏を韓国に引き渡すよう宣告した原審を覆して事件を抗訴裁判所に差し戻した。韓国政府が要求したソムナ氏の韓国送還に対する適切性の可否を再検討すべきだということだ。

当初パリ抗訴裁判所は今年１月、セウォル号事件に関連して韓国政府が犯罪人の引き渡しを要請したソムナ氏を韓国に引き渡すという決定を出していた。裁判所は当時「韓国政府から送ってきた資料を検討した結果、彼女が韓国で偏向なき公正な裁判を受けることができると判断した」と明らかにした。ソムナ氏側は裁判所の決定に対して「韓国で正当な裁判を受けることができない」と主張して控訴した。


現在フランス刑務所に収監中のソムナ氏は昨年裁判の過程で計４番にわたり不拘束裁判を受けさせてほしいと要請したが全て棄却された。ソムナ氏は計４９２億ウォンの横領・背任容疑を受けており、これは韓国・フランス両国間の条約により犯罪人引き渡し対象に該当する。