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【時論】韓国政治、歴史に恥じないためには…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国政治が「裸の王様」になった。国民の目には裸のみっともない姿だが、政治家たちは自分たちが立派な服を着ているかのように勘違いしているようだ。政治が信頼を受けられないのは昨今のことではないが、最近の韓国政治は“全身まひ”レベルに達している。与野党は半年以上もセウォル号の惨事をめぐって争い、青年失業者があふれる深刻な現実の中でも政争に没頭している。

政治の中心の国会をいつまでも機能不全状態で放置することはできない。権力構造を根本的に覆す改憲までは難しいとしても、2016年の総選挙を控えて選挙制度と政治資金法の改正などは急ぐ必要がある。韓国政治は1987年の民主化や2004年の小選挙区比例代表並立制で目を引く変化を見せてきたが、依然として国民は政治改革を渇望しているからだ。

韓国政治の最も大きな慢性病は地域割拠主義がまだ根強く存在している点だ。嶺南(慶尚道)・湖南(全羅道)には二大政党の候補が公認さえ受ければ事実上当選が保障される。この地域の国会議員は圧倒的多数でなくとも、与野党の主要党職を占め、党のヘゲモニーを掌握し、意思決定を左右するのが実情だ。その結果、政治家は国民の支持より公認権を重視し、二大政党ともに地域割拠主義から抜け出せない。


2つ目、国会が民意を十分に反映していない。現選挙制度では二大政党がいつも国民の支持率よりはるかに多くの議席数を占める。少数政党は議会政治に足を踏み入れられなくなっている。文国現(ムン・グクヒョン)・正義党・民主労働党などが一時的に輝いて消えたり微々たる存在になるのもこのためだ。これは韓国社会の多元化・多様化傾向と合わない。

3つ目、選挙のたびに半分近い国会議員が入れ替わるが、国会はいつも“挙手機”で満たされる雰囲気だ。むしろ初当選であるほど過激に行動隊員として動き、政界を混乱させる。公認権が中央党指導部によって掌握されているため、新しく輸血された“血”があっという間に“古い血”に変質してしまうのが韓国政治の現状だ。

こうした弊害をなくすにはまず中大選挙区制の導入から積極的に考慮する必要がある。その間、小選挙区に慣れている政界は「中大選挙区制を導入しても大きな変化はない」と主張してきた。セヌリ党は湖南でほとんど議席を確保できず、新政治民主連合も嶺南でわずか数人が当選するだけということだ。



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