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【コラム】ノーベル賞受賞者による絵と写真が伝えるもの(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

日本の沖縄科学技術大学院大学の「Sketches of Science」展の様子。

先日、日本の沖縄科学技術大学院大学(Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University)で開かれた「Sketches of Science-科学のスケッチ」という展示会を見に行ってきた。名前どおり、この展示会はノーベル賞の受賞者が直接描いた絵や一緒に撮った写真を展示するイベントだ。

ノーベル賞受賞者が大きな紙にクレヨンで研究成果についてのアイデアを自由にスケッチした。専門の画家ではない世界最高の科学者たちの絵には、まるで子供の絵でも見るかのような可愛らしさ、時にはグロテスクな抽象画のような印象を受けた。

さらに驚いたのは、ノーベル賞受賞式に燕尾服を着て登場した謹厳な姿とは違い、写真の中の受賞者はふだん着姿で非常に愉快で幸せそうな様子だったという点だ。自身の絵を逆さに持ったり、口でくわえてボールのように蹴るかと思えば、スカートのように巻きつけたりもする。まるで近所のおじいさんのような親近感と子供のようなあどけなさがあふれ出ている。写真の中の科学者は、ノーベル賞受賞者ということのほかにも1つの共通点がある。まさに誰もがとても幸せそうに見えたという点だ。


このような愉快な雰囲気は展示会の開幕式でも十分に感じられた。決して若くない歳でも喜んで行事に参加した1924年生まれのトーステン・ヴィーゼル氏(1981年生理医学受賞者)、1930年生まれのジェローム・フリードマン氏(1990年物理学賞受賞者)、1943年生まれのティム・ハント氏(2001年生理医学受賞者)らは、特定の形式もなくスタンディングで進行された挨拶の言葉で、特有の冗談と機転の利いた弁舌で雰囲気を盛り上げた。特にティム・ハント氏が本人はノーベル賞を受賞した時よりも研究結果が完成された時のほうが喜びが大きかったという話では、純粋な科学者としての情熱も共に感じることができた。

(中央SUNDAY第394号)



【コラム】ノーベル賞受賞者による絵と写真が伝えるもの(2)

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