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【時論】韓中の首脳に望む(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2013年6月、朴槿恵(パク・クネ)大統領が「心信之旅(心と信頼を積み重ねる旅)」を成功裏に終えて1年ぶりに中国の習近平国家主席が国賓として今日、韓国を返礼訪問する。1992年の修交以来22年間、両国の間で陰に陽にと着実に積み重なった感情と関係を勘案する時、習主席が北朝鮮よりも韓国を先に訪問することは必ずしもそれほど大げさに騒ぐことではないにしても、歴訪ではなく韓国の単独訪問という点については肯定的な評価を出せる。

今回も例外なく公式名称を再び変えて韓中関係を“格上げ”させなければならないという話が数多く出てきたが、朴大統領の訪中時に両国間で合意した“充実”の基調が今後、最低数年間は持続することを願う。1~2年で両国関係の充実が完成されることも難しくても、複雑多端になっていく両国関係を1つ2つの単語で「イベント化」しようとする未熟な発想は、もうおしまいにする時だ。言葉が先んじる外交は、「実事求是(事実に基づき真理を追求する)」を重視すべき韓国の持分ではなく、「多做少説(言葉は少なく行動で見せる)」を強調する中国のスタイルでもないためだ。

それならば韓中関係の充実は具体的にどのように進められるべきか。これに関して朴大統領、習主席にいくつか提言しようと思う。


最初に、戦略的協力パートナー関係の基本の軸をより強固にする必要がある。このためにまず「経済の新目標」の設定が緊要だが、短ければ2020年、長くても2025年までに両国間の経済協力の新たな指標設定が必要だ。また、すでに少なからず開設された外交・安保の対話のしくみとともに、人文・社会領域の率直な疎通のためにさまざまな領域を網羅した民官合同の「21世紀韓中友好協力委員会」の設置を提案する。共に両国間の人的交流拡大および共感拡張のための長期的プランをたてるべきであり、青少年の交流拡大のための多面的アプローチやビザ免除の広範囲な施行のための準備が切実だ。

2番目、韓中の戦略的協力パートナー関係の充実は「より予測可能な関係」の構築から始まるべきだ。より予測可能な関係というのは、比較的容易で実現可能な領域から不確実性を徐々に減らしていくことを意味する。両国間にはこれに関連して、通商紛争の事前予防、早期警報および相互調整などと共に現在冬眠中の「歴史問題」についての非政治化の努力の持続、そして排他的経済水域(EEZ)を含めた海上境界線の早期確定などがある。容易ではない事ばかりだが、真の戦略的協力パートナーであれば--特に両首脳の決断のもとで--必ず実現されなければならない課題だ。



【時論】韓中の首脳に望む(2)

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