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習近平氏「花一輪が咲いても春ではない…韓中、順風に帆をかけよう」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

習近平・中国国家主席

「花一輪が咲いたからと言って春が来たのではない。あらゆる花が満開になってこそ初めて春が来たと言える」。

今日、訪韓する習近平・中国国家主席が2日、中央日報に送った「順風に帆をかけよう」という題名の寄稿での言葉だ。「両国間の協力を全面的に拡大していこう」という意味だ。今回の韓国訪問に対する中国側の期待を表現したものでもある。

習主席は「地域内でいったん動乱が発生すれば、領域内諸国の中で誰も1人だけ無事ではいられない」として「地域安定の大局に害を及ぼすいかなる行為も反対に直面するだろう」と強調した。北朝鮮の追加の核実験および日本の再武装の動きなどを同時に狙ったものと解釈されている。


習主席は「韓中両国が地域の恒久的な平和と安定を実現するために建設的な役割を果たさなければならない責任がある」と話して、朴槿恵(パク・クネ)大統領との首脳会談で対北朝鮮・対日本の共助程度を高めるものだと示唆した。

習主席は「韓中両国が経済交流の増進を通じて名実共に“利益共同体”へと新たに出た」として「互恵協力で“利益の融合”を成し遂げなければならない」と力説した。彼は具体的な経済協力案に韓中の自由貿易協定(FTA)交渉の加速化、金融協力の深化、マクロ政策協力強化などを挙げた。

これに関連して、在韓中国大使館のある関係者は「今回の首脳会談を通じて具体的なFTA妥結のタイムスケジュールが提示されるなど交渉に突破口がつくられる可能性が大きい」と話した。特に寄稿を通じて金融分野の協力を提起したという点で、今回の交渉で「ウォン・元為替取引所の開設」など具体的な金融事案が議論されるもと思われる。

習主席は「中国の夢」と「韓国の夢」は互いに違わないと強調した。彼は「中国国民は2049年までに富強な民主文明国家を作るという意の『2つの100年(両個一百年)』の目標に向かって努力しており、韓国もやはり『第2の漢江(ハンガン)の奇跡』を成し遂げつつある」として「両国ともに、平和的な外部環境が必要だ」と話した。



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