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【社説】大統領執務室を改造すべき<2>朴槿恵、すぐに決断を(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
形式が実質を支配するように、空間は考え方に影響を及ぼす。参謀が500メートル離れていて、大統領一人で運動場のような事務室にいる国で、疎通に問題がないわけがない。大統領は九重の宮の深いところで、一人で、重要な世の中の状況把握を逃したりした。

金泳三(キム・ヨンサム)大統領は息子の賢哲(ヒョンチョル)の国政壟断や厳しい企業の事情を正確に把握できなかった。悪化した民心を知らなかった。もし青瓦台(チョンワデ、大統領府)がホワイトハウスのような構造だったなら、事情は違っていたはずだ。大統領と参謀が近くにいれば、はるかに気楽な雰囲気で民心が話題になっただろう。参謀もより気楽に息子の問題や企業の危険な状況を苦言できたかもしれない。息子が韓宝グループから金を受け取り、その会社が不渡りになり、三美・真露・起亜が次々と破綻し、国家の信用が揺れた。さらに金融圏の混乱でドル不足となり、1997年にぞっとするような通貨危機が発生した。この事態で国家と国民には大きな損失が生じた。これを計算すれば、数千億ウォンをかけてでも大統領執務室をつくり直すべき理由が生じる。

執務室と秘書室の距離に基づき、大統領と参謀陣の関係が決定される。青瓦台のように参謀が車に乗って大統領に会いに行くのは「報告」だ。しかし米国やドイツ・イスラエルのように部屋が集まっていれば「協議」だ。大統領と参謀が急に部屋に集まり、ピザを食べながら協議することができる。


青瓦台の報告が協議であったなら、現代史の多くの失敗を防げたかもしれない。参謀は金大中(キム・デジュン)大統領に息子をめぐる冷たい民心を話す機会を得たはずだ。参謀の部屋がそばにあれば、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の夫人が青瓦台で企業家の金を受け取ろうとはしなかっただろう。李明博(イ・ミョンバク)大統領が何歩か歩いて秘書室長の部屋で参謀と雑談したとすれば、良くない話題の多い兄の問題も何か見えたかもしれない。朴槿恵(パク・クネ)大統領が隣室に行き、参謀とコーヒーを飲んでいれば、手帳人事は防げたかもしれない。人に対する評判は報告ではなく協議から出る。



【社説】大統領執務室を改造すべき<2>朴槿恵、すぐに決断を(2)

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