ウォン高が続き「１００円＝１０００ウォン台」が崩壊した。韓国銀行が１３日に明らかにしたところによると、円に対するウォン相場はこの日１００円＝９９８．９６ウォンまでウォン高が進んだ。ウォンと円は外国為替市場で直接取り引きされないため２つの通貨の対ドル相場を比較して為替相場を定めている。

ウォンが９００ウォン台に進入したのは１月２日の９９７．１５ウォン以来４カ月ぶり。対ドルでウォン高と円安が同時に起きたことが背景だ。サムスン先物のチョン・スンジ研究員は、「前日に米国・欧州・中国の証券市場で同時にドル高が進みリスク選好心理が高まり円が下がりウォンは上昇した」と説明した。この日東京外国為替市場で円は１ドル＝１０２．３２円まで下落した。

これに対し韓国の輸出企業のドル売りがあふれ、ウォンが強さを増した。この日のソウル外国為替市場では１ドル＝１０２２．１ウォンと前日より２．２５ウォンのウォン高ドル安となり１０２０ウォンに近づいた。金融危機直前の２００８年８月７日に記録した１０１６．５ウォン以来となるウォン高水準だ。企画財政部の秋慶鎬（チュ・ギョンホ）第１次官はこの日記者らと会った席で、「この１カ月でウォン高が急に進んだのは事実。当局で為替の動きを２４時間見守っている」と明らかにした。