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【取材日記】韓国国防部のあきれる無人機発言

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=キム・フェリョン記者

「小型無人機を製作しているという諜報は一度もなかった」。

この回答の主人公はチョ・ボグン国防部情報本部長だ。9日、国会国防委員会全体会議に出席し、「(北が)軍事用として使えるほどの(小型無人機のような)ものを作れる技術レベルにないと評価していたので、我々は予想できなかった」とし、このように述べた。さらに「韓米すべての諜報」を動員してもそうだった、と明らかにした。

インターネットを見ても小型無人機の技術はあふれている。昆虫の大きさほどの無人機もある。ところが国防部の情報を総括する「3つ星将軍」の口からこういう言葉が出てきた。


新政治民主連合の陳聲準(チン・ソンジュン)議員が「北の無人機が休戦ラインを越えてくる可能性をまったく想定できなかったのか」と尋ねると、彼は「そうだ」と答えた。陳議員はあきれた表情で「すでに北は無人打撃機を保有し、それを(官営メディアで)公開したのではないか」と述べた。

セヌリ党の金盛賛(キム・ソンチャン)議員は「最近はハエほどの大きさのものも作る。そういうものもあると考えて(準備を)すべきなのに、どうしてそんなに安易な考えなのか」と話した。そして「いったい(国会に)なぜ出てきたのか」と尋ねた。

現在の無人機技術の発展速度なら、今この時点でも北朝鮮は従来のものよりはるかに小さい超小型無人機を休戦ライン南側に送り込むことも可能だ。しかし国防部は「北の無人機は非常に初歩的な段階」という言葉を繰り返している。

最初に無人機を発見した当時の遅い報告も理解しがたい。新政治民主連合の白君基(ベク・グンキ)議員は坡州(パジュ)で発見された無人機の最初の捜査に4日間もかかった点を指摘し、「長官にも報告されず数日が過ぎた」と批判した。当時、機務部隊や国家情報院など5つの関連機関が参加した地域合同情報調査チームは結論を出せず、28日に中央合同調査チームで事件を回付した。初動捜査で水色に白を上塗りした偽装塗装やバッテリーに使われた北朝鮮式の表記など、北朝鮮が飛ばしたと推定できる根拠があったにもかかわらずだ。

ソウルの空が侵入された。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の上空もだ。弁解に忙しい国防部は今になって「対策を準備する」と大騒ぎしている。イスラエル製の低高度レーダーを数台購入する案も推進されている。しかしまだ「右往左往」する雰囲気だ。冷静な分析と対応は見られない。何よりも北朝鮮が確保した小型無人機技術が正確にどの程度か、誰も確実に話すことができない。金寛鎮(キム・グァンジン)長官に尋ねたい。「北の小型無人機技術は本当に初歩的なレベルなのか」。

イ・ユンソク政治・国際部門記者



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