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「ヒドゥンチャンピオン」ドイツ1307社、日本220社…韓国は23社だけ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#1。2000年代中盤までツメ切り商品で世界1位の企業だったスリーセブンは2008年、創業者キム・ヒョンギュ元会長が亡くなって社勢が傾き始めた。ツメ切り1つで年間300億ウォン以上を売り上げていた会社だったが、昨年は売り上げが180億ウォンに縮小した。“世界1位”の地位は中国企業ルメイ(日美)に譲り渡した。韓国内でいくつにもならない世界の一流企業が、地方の平凡な中小企業に転落した理由は過度な相続税のためだった。当時キム会長の遺族は会社を受け継ごうとしたが、150億ウォンを超える相続税を出せなかった。結局、遺族の持分全てを中外製薬に譲渡して相続税を払うことができた。会社名は中外新薬という名前に変わった。主力産業だったツメ切り部門は社内では“冷や飯”の身分になった。2010年、紆余曲折の末にキム会長の遺族らがツメ切り部門を再び買収してスリーセブンという社名も取り戻したが、再び世界1位をつかむのは難しい状況だ。

#2。セムピョ醤油で有名なセムピョ食品はこの頃、醤油の代わりにビーフジャーキーといった別事業に視線を転じている。2011年9月、醤油が中小企業適合業種と指定された後に同伴成長委員会から「事業を縮小するか拡張を自制しなさい」という勧告を受けたためだ。この会社の関係者は「専門企業は大企業であっても適合業種規制から外すべきではないか」と訴えた。

朴槿恵(パク・クネ)大統領が先月26日(現地時間)、ドイツ訪問の際に「韓国の中小企業がドイツの“ヒドゥン(隠れた)チャンピオン”を見習えるよう両国の中小企業間交流・協力を強化することにした」と発表した。すぐに産業通商資源部と中小企業庁などの主務部署はお尻に火がついた。大統領の約束を改めて見ると“ヒドゥンチャンピオン”をめぐる韓国の現実は容易ではないということが分かる。ヒドゥンチャンピオンは、規模は小さいけれども差別化された競争力を基に世界市場を支配する優良企業を意味する。


ドイツの経営学者ヘルマン・サイモン(Hermann Simon)によれば、ヒドゥンチャンピオンはドイツが1307社で最も多く、米国366社、日本220社、スイス110社などの順だ。韓国は23社に過ぎない。あえてヒドゥンチャンピオンを例に挙げなくても、韓国の輸出型中小企業の体質は貧弱だ。ドイツの輸出中小企業は35万2000社余りに達し、これらの企業が全体中小企業の11.1%を占める。一方、韓国の輸出中小企業は7万5000社余りで全体の2.5%水準に過ぎない。



「ヒドゥンチャンピオン」ドイツ1307社、日本220社…韓国は23社だけ(2)

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