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【中央時評】教室で文化の多様性を教えよう=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国は小学校の時から文化の多様性を教える教科課程がよく発達している。授業時間に各国の言葉で数の数え方を共に習ったり、色々な国の伝統衣装を着てみたり、伝統的な料理を作ったりする。中国語で数を数え方を習う時には中国系の学生が前に出て流ちょうな発音で「イー、アー、サン、スー」と言いながら授業を主導する。ピザをみんなで作る時間にはイタリア系米国人の児童が得意顔で食べ物について紹介する。早くから「人種のるつぼ」であった米国は、多様な文化を理解することが偏見のない社会を作る第一歩という事実を認識し、去る30年間、小学校から教育してきた。

21世紀に入り、韓国は多様な人種が共に集まって生きる多文化社会で急速に変化している。最近3年間、毎年平均3万組のカップルが多文化家庭を持ち、現在約20万余世帯が大韓民国に根をおろして暮らしていると推定される。その子供の数だけでも15万人にもなる。韓国保健社会研究院の資料によれば、2050年には多文化家庭人口推定値が216万人に達する。

私たちは果たして肌の色や目鼻立ちがくっきりして顔立ちが異なる人々と偏見なく付き合う準備ができているのか。彼らと共に仲良く暮らすために、韓国社会はどんな準備をしているのか。多文化家族差別実態調査で41.3%が社会的差別を経験したというから、まだ準備があまりなされていないようだ。


幼い時から格別に教育しなければ、人間の群をなす本性は自分と異なる人種に対する敵対的行動を自然に表出し得る。韓民族であることを過度に強調し、弱小国に対する誤った偏見が広まった韓国社会は恐らく他民族が暮らすのが最も大変な社会の中の一つだろう。いじめ文化に対する社会的警戒心は大きく膨らんだが、多文化家庭に対する精神的暴力は依然としてその渦中にも論外だ。

ある国家の品位は、配慮と包容の範囲によって決定される。韓国の土地で一緒に勾留しながら暮らす、すべての人々に細心な配慮と包容が必要だという事実を悟る時が既に来ている。文化の多様性を理解するのは、世界市民が持たなければならない最も基本的な様式だ。

多文化家庭で親は子供が学校で友人らとうまく付き合うことを願いながらも、自分たちのルーツもまた忘れないことを願う。韓国に移住してきたベトナム女性は子供にベトナムがどんな所なのか知らせたがり、カンボジアから移民してきた男性は子供にカンボジア語を教えたがる。成熟した社会は彼らを私たちの国民にすることを越えて、両親の国をあまねく愛する完全な人間に育てることにより深い配慮を見せる。



【中央時評】教室で文化の多様性を教えよう=韓国(2)

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