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【噴水台】「30年かけて文化財建築を復元工事をする」…韓国には不可能なのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
英国を国賓訪問した朴槿惠(パク・クネ)大統領が、白馬が引く王室馬車にエリザベス2世女王と共に乗りバッキンガム宮殿に向かう姿は壮観だった。英国はやはり伝統の国という感嘆を誘う。しかし、伝統にしてはなんとも歴史が短い。ほとんどの王室の儀礼は、ビクトリア女王がインド女帝についた1877年から第1次世界大戦勃発(1914年)の間に集中的に定められたものだ。見せ場の馬車にしてもそうだ。1903年、ロンドンには3623台の馬車バスと13台のモーターバス(相乗り自動車)があったが、10年後には、馬車バス142台とモーターバス3522台のように完全に逆転する。そのおかげで過去には平凡だった王室馬車が以前にはなかった「浪漫的な光彩」を得ることになった〔エリック・ホブズボーム(Eric John Ernest Hobsbawm)ら、『創られた伝統 』〕。

伝統は「大したものなのか」と聞かれると特に否定することもできない。ご飯や餅が食べられるわけではないが、人はご飯と餅だけで生きているわけではない。代々伝わってきた知恵の蓄積や文化的な誇りとしての伝統は、金で計れない価値がある。そのため、どの国でもわざわざ作ってでも伝統というものを享受したいと思っている。

ある国ではせいぜい150年しかならない伝統を全世界に気どってるのに、韓国は600年以上の文化財を燃やした上に復元まで不良だらけで、伝統ということを口にすることさえきまりが悪い。崇礼門(スンレムン、南大門)の話だ。柱が分裂して丹青は剥がれ、床は浮き上がっているという。「1962年の補修時に比べて、時間と予算を半分しかかけなかった」という証言も出た。広報に24億ウォン(約2億2000万円)をかけながら、木材の価格はたったの2億3400万ウォン。結局、人が問題だが、そもそも左右の城郭を含めて工事期間をたったの5年に設定したことから間違いだった。李明博(イ・ミョンバク)当時、政府の任期内に終わらせようとしたという指摘を避けられない。


13日に開館する国立現代美術館のソウル分館も似たような紆余曲折を経験した。2009年1月、建設計画が発表されるやいなや発掘の地表調査も終わる前に設計公募に入った。当時、文化体育観光部のある高官は「2012年12月12日までに完工」とし、日付まで決めてせき立てたという。“大統領様”の任期を意識した無理な予定だった。工事は2011年6月に始まったが、昨年8月に、工事現場の火災で4人が死亡し25人が負傷する惨事が起きた。少なくとも4年は必要だという専門家の言葉を無視したこととこの惨事の間に因果関係がないと果たしていえるだろうか。

先月開かれた「2013釜山建築文化祭」では、釜山の姉妹都市であるバルセロナ(スペイン)が参加した「ガウディとバルセロナを歩く」という特別展が開かれた。世界的な建築家であるアントニ・ガウディ(Antoni Plàcid Guillem Gaudí i Cornet)が設計し、130年間工事中にある聖家族聖堂(サグラダ・ファミリア)写真も展示された。130年は長すぎるとしても、「30年の間、復元工事中」という文化財の建物は韓国には不可能なのだろうか。

盧載鉉(ノ・ジェヒョン)論説委員・文化専門記者



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