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韓中の“公共の敵”安倍首相はなぜ人気?…「強い日本」に若者も熱狂(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
二つ目は、有権者の大半を占める「中間層」の掌握だ。評論家の宇野常寛氏は「冷戦後に左派思想が崩壊した時代、思想を形成した30代の男性が安倍政権のマーケティング対象となった」とし「たくましく(不義に)対抗するイメージを意識的に演出する安倍首相の戦略が成功している」と分析した。実際、第1次安倍内閣(2006年9月-2007年9月)当時は女性支持率が高かったが、今回の第2次内閣では逆だ。

秋田県でウェブ製作会社に勤務するある男性(36)は毎日新聞のインタビューで、「フェイスブックで安倍首相に友達リクエストをしたが、すぐに承認の返信が届いた」とし「インターネットをよく活用するという点で、私たちの世代と対話が可能な政治家という感じがする」と述べた。東京大の木宮正史教授は「『失われた20年』に成長期を送った20、30代の相当数は『日本はもう大国でなく今後衰退するしかない』という考えを抱いている」とし「そのような人であるほど『強い日本』を叫ぶ指導者に希望をかける傾向がある」と分析した。

また安倍首相は首相秘書官に歴代初めて女性官僚を抜てきした。さらに事務次官(厚生労働省)に女性を登用するなど「言葉ではなく実践で女性を重視する」というイメージを与えるのにも成功した。本心であれジェスチャーであれ、ひとまず「かゆいところに手が届く政治家」という評価を得ているのだ。


最後に「戦術」に優れているという評価を受ける。正しいかどうかはさておき、戦略を最大化するための戦術を綿密に準備することに一見識を持つという指摘だ。先月のスイス・ダボス会議で朴槿恵(パク・クネ)大統領の開幕演説に突然現れたのが代表的な例だ。安倍首相は最前列に座り、「私は韓国との対話に積極的に取り組もうとしている」という無言のアピールをした。経緯がどうであれ、安倍首相はダボス会議のクラウス・シュワブ会長から「そのような姿勢こそがダボス会議の精神」という“支持”を受けた。

日本国内の政治術も安倍首相の強みに挙げられる。安倍首相は自分に協力する「日本維新の会」「みんなの党」などには巧妙に「責任野党」という呼称を使い、野党の分裂を誘導するのに成功した。今の日本にはこのような安部首相に対抗できる政治家や勢力がいない。

◆安倍首相が歩んできた道

1993年=祖先の選挙区を受け継いで衆議院進出。

2002年=内閣官房副長官として小泉首相の訪朝に随行。拉致問題に強硬姿勢を見せ、保守層とメディアが注目。

2003年=自民党幹事長に抜てき。安倍人気で自民党は総選挙で圧勝。「ポスト小泉」候補に急浮上。

2005年=内閣官房長官に就任。

2006年=戦後最年少(当時52歳)首相。

2007年=参院選惨敗と米下院日本軍慰安婦決議案通過で辞任。

2012年=総選挙で自民党が圧勝し、再執権。選挙過程で3大談話(宮沢談話、河野談話、村山談話)廃止、憲法改正公約。

2013年12月=靖国神社参拝

2014年2月=東京都知事選で安倍首相が推した舛添要一氏が勝利。



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