海外組－国内組を合わせて２３人を率いる洪監督のリーダーシップも俎上に載せられた。洪監督は海外合宿前から「最終エントリーの８０％は輪郭が固まった」と話した。すでに欧州組を中心に主力の下絵を描いたという誤解を招きかない発言だ。目標意識が薄れた国内組には、自分だけの必殺技を見せ、ジョーカーとしてでも本大会の舞台を踏むという気持ちが見られなかった。

李栄杓（イ・ヨンピョ）ＫＢＳ（韓国放送公社）解説委員はメキシコ戦の後、「私も２００２年Ｗ杯前、フランスとチェコに５対０で敗れた。４対０で負けた後輩に何かを言う資格はない」と述べながらも「国家代表であるなら最善を尽くしてプレーする姿を見たい」と苦言を呈した。

こうした雰囲気のため、海外合宿中にも関心は代表チームではなく欧州組の“両朴”に向かった。朴智星（パク・チソン、３３、アイントホーフェン）が代表復帰の噂でその中心となり、続いて朴主永（パク・ジュヨン、２９、ワトフォード）の移籍がホットイシューとなった。熱い太陽の下で汗を流した国内組の剥奪感は大きかった。


海外キャンプは絶対に必要だという主張もある。韓国代表は２０日間、ブラジル・イグアス－米ロサンゼルス－サンンアントニオ－ロサンゼルスを移動した。６月の本大会でブラジルのクイアバ－ポルトアレグレ－サンパウロと続く日程をあらかじめ経験することができた。移動距離や気候・時差などシミュレーションを行った。２０１０年南アフリカＷ杯の前、許丁茂（ホ・ジョンム）元監督の韓国代表も同年１月、１次リーグを行う都市で練習と親善試合を行い、初めて海外Ｗ杯１６強入りを果たした。

洪監督は米国から欧州へ向かう。朴智星に会って代表復帰をめぐる騒ぎを整理し、朴主永ら欧州組を点検する予定だ。洪監督は「ギリシャとの親善試合（３月６日、アテネ）に欧州組の精鋭メンバーをすべて招集する。韓国国籍を持つ選手のうち最も良い選手を選抜する。その試合が最後のテスト」と述べた。

洪監督は国内組も最後まで希望を抱いて最善を尽くせるようリーダーシップを発揮する必要がある。



＜サッカー＞洪監督のリーダーシップが遡上に…韓国代表、３試合で１得点後６失点（１）