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北朝鮮の脅迫の翌日…韓国政府、NSC常任委新設

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「予告のない報復行動が無慈悲に加えられるだろう」(北朝鮮国防委政策局書記室)

「もしそちら(北朝鮮)が挑発すれば、断固報復する」(国防部政策企画官室)

南北は19日、板門店(パンムンジョム)に設置された軍通信線を利用して通知文をやり取りした。


北朝鮮は、韓国の保守団体が行った金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)・金正恩(キム・ジョンウン)の3代最高指導者“火刑式”を「特大型挑発」と規定し、韓国政府に圧力を加えた。

これに対し韓国政府は北朝鮮の軍事的行動が発生する場合、強力に対応する意志を明らかにした。キム・ミンソク国防部報道官は20日、「わが軍は北朝鮮の挑発に対して強力に報復する体制を整えている」とし「現在、対応態勢も強化されている」と述べた。

北朝鮮の挑発は、張成沢(チャン・ソンテク)処刑後に激しくなった民心を抑え、内部の結束を固めるため、というのが政府の分析だ。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が最高指導者となり、長距離ミサイル発射(昨年12月)、核実験(2月)を実施した後、住民の結束を図ったのと同じ脈絡だ。政府と北朝鮮専門家は今回の挑発が張成沢処刑の1週間後に出てきた点に注目している。

これに先立ち金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官は来年1ー3月初めの北朝鮮の挑発の可能性に言及し、デンプシー米統合参謀本部議長は「張成沢処刑は追加挑発の前兆」と分析した。挑発につながることもあるということだ。実際、「北に特異な動向はない」という韓国政府の説明にもかかわらず、最近、北朝鮮の前方地域で無線通信が増え、砲弾を装填せず激発する非射撃訓練を実施していると伝えられた。政府当局者は「北の冬季訓練レベルか欺まん戦術かは分からないが、軍事的な動きを見せている」と述べた。

政府が国家安全保障会議(NSC)常設化を決めたのに続き、20日に金章洙(キム・ジャンス)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長がNSC常任委員長を兼職する機構図を発表するなど速やかな対応を見せたのは、北朝鮮の挑発に備えるためだ。北朝鮮情勢が不透明になっただけに、あらゆる状況に対応するために外交安保コントロールタワーを強化するという意志を浮き彫りにした。

政府は、北朝鮮が朝鮮中央通信など官営メディアを通じて発表せず、非公開の通知文形式を選んだ背景にも注目している。政府当局者は「金日成一家3代が火刑式にあったという事実は、北朝鮮住民に紹介できない内容」とし「指導者を神のように仰ぐ北の体制の属性を考えれば、対南分野の担当者が何らかの対応をせざるを得ないこと」と分析した。

挑発の方向に傾いたというより、金正恩のイメージとリーダーシップの損傷を防ぎ、金正恩体制を認めることを要求したという解釈だ。北朝鮮国防委員会が通知文の受信先を国防部や統一部ではなく青瓦台にしたのも、こうした分析を後押ししている。

専門家の間では、北朝鮮が追加の核実験やミサイル発射のような超大型挑発をする可能性は高くないという見方もある。挑発する場合、国連の対北朝鮮制裁につながり、国際社会の世論を悪化するおそれがあるからだ。

統一部の当局者は「北が緊張と恐怖政治のために挑発をすることも考えられるが、北が追加で挑発をする場合、中国が背を向け、国際社会の制裁が強化され、むしろ体制の維持が難しくなる可能性がある」という見方を示した。



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