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金正恩、「白頭の血統」も崩すか…北の権力構図「運命の17日」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮ロイヤルファミリーの現在

張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長の粛清後、「白頭(ペクトゥ)血統」と呼ばれる北朝鮮ロイヤルファミリーの去就に関心が集まっている。

まず張成沢の夫人であり金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔母にあたる金敬姫(キムギョンヒ、67)労働党秘書の活動再開の有無が焦眉の関心事だ。金敬姫は政治局委員だが、張成沢の粛清決定と現場逮捕が行われた8日の政治局拡大会議には参加しなかった。公式席上から姿を見せなくなってから長く、張成沢と共に退陣した可能性も提起されている。

金敬姫は1972年、金日成(キム・イルソン)主席の反対を押し切り、金日成総合大学政治経済学科に通っていた同期で平民出身の張成沢と結婚した。だが張成沢の秘密パーティーや分派行動などにより精神的な苦労が多かった。金正日(キム・ジョンイル)の死後は、幼かった甥の金正恩の後見人の役割をしてきた。しかし健康異常説が出回り、数カ月前からは公式席上から姿を消した状態だ。今回の張成沢の粛清で権力から外されたという観測もあるが、血統を重視する北朝鮮の特性上、金正恩が実の叔母の金敬姫をはじき出す可能性は高くないという分析だ。専門家たちの間では「むしろ金敬姫に頼って張成沢がいない空席を埋める可能性がある」という分析も出てくる。


やはり2カ月ほど公開席上に姿を現していないファーストレディ、李雪主(リ・ソルジュ、24)の去就も関心事だ。2011年まで銀河水(ウナス)管弦楽団で歌手として活動していた李雪主は、8月に銀河水管弦楽団のセックススキャンダル説が広がって1カ月間公開活動を中断した。10月初めに金日成総合大学の教育者住居竣工式に姿を見せたが同月16日のロシア管弦楽団公演を最後に再び姿を消した。李雪主は、張成沢の紹介で金正恩と結婚したことが分かっており、当分は公開席上の登場を自制する可能性が大きいという観測が出ている。

金正恩の実兄・金正哲(キム・ジョンチョル、32)と実妹・金汝貞(キム・ヨジョン、26)が新たな権力として注目されている。白頭血統3世代で金正恩のようにスイス留学をした2人は、今回の張成沢の粛清の水面下で役割を果たしたという観測も出てきている。イ・ユンゴル北朝鮮戦略情報サービスセンター所長は12日、北朝鮮の消息筋を引用して「金正哲が直接拳銃を身に着けて、護衛司令部と保衛部要員を指揮して粛清の主な役割を果たした」と主張した。今年5月、中国のあるメディアは金正哲は北朝鮮の高位級子弟の集いである「烽火組」のトップとして金正恩の親衛隊の役割をしていると報道した。国防委行事課長職をつとめている金汝貞は、叔母の金敬姫が退陣する場合「ポスト金敬姫」の役割をするという話が出る。

金正恩の腹違いの姉、金雪松(キム・ソルソン、39)も最近しばしば議論されている。金雪松は金正日総書記と本妻の金英淑(キム・ヨンスク)の間に生まれた長女で、金日成と金正日の寵愛を受けて党中央委員会の宣伝煽動部や書記室などを経たと伝えられている。国会外交通商委所属の民主党・洪翼杓(ホン・イクピョ)議員は11日に開かれた安保討論会で「金雪松が労働党組織指導部で重要職責を担っており、張成沢の粛清を主導した」として「金雪松と夫のシン・ボクナムが今後、権力の核心に浮上する可能性が大きい」と主張した。

北朝鮮のロイヤルファミリーの状況と今後の去就は、17日の金正日総書記の2周忌行事の時に輪郭があらわれると見られている。



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