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「1号映像」から消えた張成沢…再起は難しく(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
安燦一(アン・チャンイル)世界北朝鮮研究センター所長は「不正レベルではなく理念的衝突と見るべき」と述べた。4日の労働新聞は革命背信者を批判し、「私は同床異夢する者を最も憎悪する」という金正日総書記の言葉を載せた。「同床異夢」は金正日が2003年12月、朴奉珠(パク・ボンジュ)首相と衝突した張成沢の専横を叱責した後、2年以上も革命化教育に送る時に使った表現だ。張成沢がまた別の夢を見たという言葉と解釈することができる。

金正日が金正恩に伝授した最も隠密な統治ノウハウが張成沢の扱いだった可能性もあるという分析も出ている。「いつかは張成沢を叩かなければいけない。叔母(金敬姫)が引き止めても刃物を振り回さなければならないのが権力」と教えた可能性があるということだ。今回の事態が遺訓履行レベルということだ。金敬姫が張成沢と同じ運命になるかどうかは、17日の金正日2周忌で感知される。

関心は平壌(ピョンヤン)の権力の手綱を誰が握り、どこへ向かうかだ。ひとまず金正恩の権力掌握には異常兆候が感知されていない。張成沢粛清の直後、金元弘(キム・ウォンホン)国家安全保衛部長らを連れて最北端の白頭山(ペクドゥサン)地区(両江道三池淵郡)に行ったのも自信の誇示だ。金正恩は米国人拘束者メリル・ニューマンさん(85)も7日に釈放した。これも自信の誇示である可能性がある。


しかし長期的に金正恩体制の安定を断言するのは容易でない。鄭永泰(チョン・ヨンテ)統一研究院研究委員は「家族という囲いなしに親政体制の維持は難しい」という見方を示した。

張成沢を除外して発表した13経済開発区の推進も新たな挑戦だ。昨年4月、金正恩は「人民が苦しまないようにする」として「社会主義富貴栄華」を約束したが、実際は体制宣伝性の建設プロジェクトにすぎなかった。

◆1号写真=北朝鮮で金日成・金正日・金正恩の姿が入った写真や映像をいう。金正恩などを名指ししにくいところから出てきた表現。1号行事、1号作品などの言葉も使われる。



「1号映像」から消えた張成沢…再起は難しく(1)

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