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失敗とは…韓国では遺書を書く烙印、米国では金になる経験(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
事業に失敗すれば韓国では「遺書」を書くが米国は失敗経験を共有する。このような違いが両国の創業環境を明確に分けている。失敗を社会的資産に変える文化を作るために専門家らに解決法を聞いた。

「死のうと思ったのは1度や2度ではなかった。あと15日だけ生きてみようと決心した」。京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)の青年創業士官学校研修院の廊下には「失敗談の壁」がある。「自殺を考え父の墓を訪れた」「漢江(ハンガン)に飛び込む前に家族の名前を呼んだ」…。背筋が寒くなる文面があちこちに残されている。

◇失敗への恐れ、OECDで2番目に大きい


失敗談を残した主人公は、いまは成功したベンチャー企業家となったパイオンテックのキム・テゴン代表、メタバイオマッドのオ・ソクソン代表らだ。中小企業振興公団のパク・チョルギュ理事長は、「成功したベンチャー企業家も似たような失敗を体験した。しかし韓国社会は依然として創業に失敗すると人生の落伍者へ追いやる雰囲気だ」と話した。

ほとんどすべての創業は失敗と試行錯誤の連続だ。そこで韓国より創業が活発な米国では失敗談を共有しこれを社会全体の資産として蓄積する。これに対し韓国はたった一度の失敗も簡単に受け入れない雰囲気だ。事業の失敗とともに信用不良者のレッテルでも付けられれば“緋文字”のように簡単には消えない。

そのため失敗に対する恐れから創業に出ることを避ける。経済協力開発機構(OECD)の企業家精神報告書によると韓国は「創業失敗に対する恐れがある」という回答比率が45%に達し、調査対象国31カ国で2番目に多かった。

高機能素材を活用した脊椎固定機器「エクスフレックス」を開発し全国の病院に供給しているカン&パクメディカルのカン・ジフン代表も一時信用不良者に転落した。2005年に会社を辞めて創業した空気清浄器会社が2年で倒産したためだ。家の保証金を抜いて資金を出し、家族はチムジルバンで生活した。彼が専攻(材料工学博士)を生かして高機能素材で再起するまで4年の時間がかかった。

カン代表は、「スタートアップ(新生創業企業)は成功よりは失敗する確率がはるかに高いため、どのように失敗するかが重要だ。初めは失敗したがこれを通じて経験を積み、新しい挑戦を始めることができた」と話した。

「失敗強迫観念」は創業を押さえ込む雰囲気を作る。大学生創業サークル「おしゃれなライオンのように」のイ・ドゥヒ隊長は、「創業するからと数年休学すれば除籍される学則があり、学校内に会社を作れば勉強の邪魔になると怒る教授がいる」と話した。彼は「大学が青年創業を盛り上げ、失敗しても挑戦するよう励ましても足りないのにこうして創業意志を折るなら創業に飛び込む学生はないだろう」と指摘した。



失敗とは…韓国では遺書を書く烙印、米国では金즂なる経験(2)

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