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【中央時評】他人の不幸を喜ぶ心理学=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
みんなで楽しむべきはずだが、やや居心地が悪い場がある。いわゆる社会的に成功した人たちの失敗をネタに酒杯を傾ける酒の席がそうだ。人格者だと思っていた社会指導層の醜聞、偉そうな有名人の落馬、成功した企業家の墜落、地位を築いた政治家の没落など、ゴシップが飛び交う酒の席のネタは終わりがない。「その人、そうだと思っていた!」。

米国で注目されていた若い科学著述家1人が昨年、大きなスキャンダルを起こした。『プルーストの記憶、セザンヌの眼 脳科学を先取りした芸術家たち』という本で広く知られたジョナ・レーナーがその主人公だ。コロンビア大で神経科学を専攻し、オックスフォード大で神学と文学を勉強した彼は、脳科学的な観点で文学と芸術を眺めた魅力的な本3冊で一躍話題の作家になった。読者は30歳過ぎの若い作家の美しい文章が好きだった。

ところが、彼の本に登場する引用文は実際、自分が作ったものであり、自分が以前に書いたコラムを新しいコラムに繰り返し使っていたことが暴露された。出版社は彼の著書2冊を回収するに至り、彼は謝罪文を発表する屈辱を味わった。


科学ジャーナル『ネイチャー』に掲載された数週間前の記事によると、彼の不正行為が暴露されると、米国社会内で彼を批判してからかうコメントがあふれたが、興味深いのは、特に科学著述家と学者の非難が激しかったという点だ。「それ、いまだ」と言わんばかりに彼の過去の過ちまで俎上に載せられた。

このように「他人の不幸に対して抱く快感」をドイツ語で「シャーデンフロイデ(schadenfreude)」という。「親戚が土地を買えば腹が痛い」というが、それとは逆に、成功した人が没落し、生意気な人が失敗すれば快く感じる心理をいう。認めたくないが、人の心はそうだ。「他人の不幸が私の幸せ」という心理がまさにシャーデンフロイデだ。

『ネイチャー』はジョナ・レーナーのスキャンダルを引用しながら、最近出版された本1冊を紹介した。「嫉妬」研究の大家、ケンタッキー大学心理学科リチャード・スミス教授の『苦痛の楽しみ(The Joy of Pain)』がそれだ。蔓延しているが認めたくないこの感情を、スミス教授は人間の感情の暗い本性だと正直に告白する。彼の理論によると、私たちは自分の存在価値、すなわち自尊感を得るために絶えず他人と比較し、優れた部分を見つけるために努力する頭脳構造を持つ。私が他人よりましな部分を見つけた時に感じる若干の快感が劣等感を克服し、自尊感を回復するのに役立つ。自分の成就で自尊感を得るのなら非常に有益だが、それが思わしくない時、私たちは他人の不幸を隠密に探しに出る。



【中央時評】他人の不幸を喜ぶ心理学=韓国(2)

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