減少に転じた自殺率。
韓国の自殺率は2006年の21.8人以来、2011年の31.7人まで急上昇してきた。終わることなく上昇し続けそうだった自殺率が昨年になって10%以上も大きく下がった理由は何だろうか。まず、汎社会的な自殺予防に向けた努力が挙げられる。韓国は2008年の女優チェ・ジンシル、俳優アン・ジェファン氏をはじめ2011年まで有名人の自殺が相次いだ。この間、韓国全体の自殺率が急増して有名人の自殺を模倣するウェルテル効果が作用したという分析も出ていた。
これに対し政府は2011年「自殺予防および生命尊重文化造成のための法律」を制定した。これにともない地方自治体は民間団体の自殺予防活動を支援している。老人自殺の元凶である除草剤クラモクソンの生産も2011年11月から中断させた。統計庁のイ・ジェウォン人口動向課長は「昨年クラモクソンを利用して自殺した人が477人減少した」と話した。彼は「昨年は有名人の自殺もなく、ウェルテル効果も弱くなったと思われる」と付け加えた。
もちろんこの程度で自殺減少の理由を全て説明することはできない。年齢別の自殺率は依然として80代以上の高齢者が最も多く、ウェルテル効果は客観的に測れないからだ。結局専門家たちは2010年以降に吹き始めたヒーリング・幸福・ウェルビーイング熱風が自殺率の増加にブレーキをかけたと見ている。幸福研究所のヤン・ヨンジュ所長は「幸福の分かち合いとウェルビーイング重視の考え方が、自殺予防に顕著な効果を示したようだ」と分析した。自殺率が世界最高であったハンガリーが自殺大国の汚名をそそいだのも、2002年から国家レベルの自殺予防プロジェクトを導いたおかげだ。その結果1980年代は人口10万人あたり45人に達していた自殺人口は韓国に1位の座を譲った2003年に27.7人に下がった。
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