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韓国に嫁いだベトナム女性、韓流ドラマとかけ離れた現実に…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国行きの結婚移住を選んで失敗後、故郷に戻ってきたタントゥエン。彼女は前夫との結婚写真を見せて「当時は幸せに暮らせると信じていた」と話した。

ベトナム南部のホーチミン市から5時間車を走らせて到着したメコン川支流の辺境地の村トンノック。ここが故郷であるタントゥエンさん(24)は、3年前は「5月の新婦」だった。新郎は見合い業者が紹介した韓国人のK氏(42)。釜山(プサン)に住む仕立屋だという話を信じ、会って2日で結婚式を挙げた。

韓国で3カ月ぶりに再会した夫はベトナムで見た時とは違っていた。失業者と変わらず、タントゥエンを冷遇した。結局4カ月で家出した。京畿道水原(キョンギド・スウォン)で反物工場や食堂を転々として飛行機代を工面し1年で実家に戻った。夫はまもなく離婚訴訟状を送ってきた。現地で会ったタントゥエンは結婚写真を見せて「間違った選択だった」と話した。それでもタントゥエンは再び韓国に行く計画を立てている。韓国で知り合った50代の男性が結婚しようと言ってきたからだ。今度は正しい選択だと堅く信じている表情だった。

◆台湾が規制強化すると韓国行き急増


タントゥエンの話は、アジア移住の代表的事例のうちの1つだ。国際移住機構(IOM)の推計によれば約6000万人(2010年基準)が国籍のある国を離れてアジア各国に滞在している。1990年代前までのアジアの移住受け入れ国は日本・シンガポール・台湾などが代表的だった。90年代末から韓国が主な受け入れ国に浮上してきた。最近では中国が送出国から受け入れ国に切り替えている。過去20年間、アジア領域内の移住で次第に目立ってきているのが「移住の女性化」現象だ。家事援助をはじめとする「世話をする労働」やサービス部門の仕事を探して外国へと渡る女性が多いためだが、特に結婚移住の比重が大きくなった。これによりアジア各国の人口構成だけでなく経済・社会・文化的に大小さまざまな変化が生じている。

中央日報とソウル大学アジア研究所の共同取材団は、アジア移住の現場を調べるために代表的な「送出国」であるベトナム現地を取材した。海外移住はベトナム政府が社会経済の発展のために持続的に推進してきた戦略だ。毎年7万~10万人の人材を海外に送り出し、現在約50万人のベトナム労働者が世界46カ国で仕事をしている。結婚移住も活発だ。2000年代初めまでベトナムの結婚移住女性の主な目的地は台湾だった。87~2006年に台湾へ結婚移住した女性37万人中ベトナム出身者が30%を占める。2004年以降、ベトナムから韓国行きが急増したのは、台湾政府が国際結婚に対する規制を強化したためだ。



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