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「日本の原発事故で塩の価格暴騰」 …韓国の元国会議員2人、無許可で塩販売

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2011年6月中旬、全羅南道新案(チョンラナムド・シンアン)出身のパク・ヒョンオ元国会議員(81)が慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)に現れた。知人の紹介で農夫(50)に会ったパク氏は、自身を国会議員出身の天日塩事業家だと紹介した。農夫に「日本の福島原発事故によって今後、日本で塩の価格が暴騰するだろう。私から塩を安く買っておいて輸出すれば大金を稼げる」と話した。パク氏は農夫に30キロの塩4500袋を売って慶尚北道地域の塩の販売権を与えるとして、計8100万ウォン(約744万円)を受けとった。だが、この塩は品質検査を受けておらず市中には流通できない製品だった。1億ウォンの融資を受けて塩を購入した農夫は結局ばく大な借金を抱えた。

品質検査を受けない“無許可塩”を違法流通させた元国会議員2人が警察に捕まった。蔚山(ウルサン)海洋警察署は11日、パク氏とイ・ギュジョン元議員(72)を詐欺などの容疑で書類送検した。パク氏は13代議員(民主党)を歴任した。再選議員のイ氏は、11代(1981年)総選挙では労働者農民党所属、15代時は蔚山南区乙から新千年民主党議員として出て活動した。

パク氏は全羅南道新案の天日塩生産業者(70)ら3人から塩190トンを30キロあたり8000~1万ウォンで購入後、1万8000~万3000ウォンで転売した容疑を受けている。パク氏は塩を売りながら、自身を新案郡天日塩伝統食品保存協会長だと名乗ってきたという。イ氏は普段から懇意にしていたパク氏から塩27トンを購入して蔚山地域に売っていた。


韓国内で塩を流通させるためには対韓塩業組合や国立水産物品質管理院、木浦(モクポ)大学産学協力団など専門団体や機関で品質検査を受けなければならない。パク氏らは検査費用を惜しんでこうした手続きを無視したと警察は説明した。警察は、彼らが流通させた塩の中に中国産の塩が混じっている可能性がないか調査している。



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