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取り戻したワシントン駐米大韓帝国公使館、観光名所に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米ワシントンDCのヘリテージトレイルに含まれた駐米大韓帝国公使館。南北戦争に参戦した軍人であり外交官であるセス・フェルプスが1877年に作ったビクトリア様式の建物だ。(写真=文化財庁)

韓日強制併合当時、日帝に強奪され昨年韓国政府が所有することになった米ワシントンDCの駐米大韓帝国公使館が現地住民と観光客に向けた歴史的名所に指定される。

文化財庁傘下の国外所在文化財財団は9日、ワシントンDCのローガンサークルにある駐米大韓帝国公使館の建物が現地の非営利団体カルチャーツーリズムDCとローガンサークル住民協会がこのほど指定したヘリテージトレイルに含まれたと明らかにした。

「ローガンサークルヘリテージトレイル」と名付けられたこのコースは、南北戦争当時に活躍したローガン将軍の名前を取ったローガンサークル周辺の由緒深い建築物15カ所を回れるよう構成されている。ローガンサークルはソウルの北村にも似た伝統建築密集地区で、1877年に建てられた駐米大韓帝国公使館の建物をはじめ、19世紀中後半に建設された建物が多数残っている。


総延長2.4キロメートルに達するこの徒歩探訪コースのうち駐米大韓帝国公使館は7番目の訪問コースに含まれた。ワシントンDCには現在ホワイトハウスとスミソニアン美術館など市内のスポットをテーマ別にまとめた多様な文化財探訪コースが作られている。

駐米大韓帝国公使館はローガンサークルの探訪コースで最も豊富なエピソードを持つ建築物に選ばれる。1882年に米国と修交を結んだ朝鮮王朝は米政府関係者の紹介で1889年にこの建物に入居し公使館として使い、1891年に2万5000ドルで買い取った。日本に外交権を奪われた1905年まで大韓帝国の対米外交舞台として活用された建物は1910年に日本にわずか5ドルで所有権が移ってしまう。

その後さまざまな持ち主を転々としながら建物の存在自体は韓国で忘れられた。2005年にパク・ボギュン中央日報大記者が著書『息づく米国史』で公使館の存在を知らせ公使館買い入れのための動きが始まり、文化財庁は昨年10月に350万ドルで建物を買い取った。

17日にはこうした建物の歴史が記された案内板が公使館建物の前に立てられる。ローガンサークルヘリテージトレイル開幕行事と案内板除幕式にはワシントンDC関係者とアン・ホヨン駐米大使、現地住民らが参加する予定だ。この席でワシントン僑民会はこれまで公使館買い入れのために募金した寄付金8万ドルを韓国政府に渡す。

現在は空いている公使館はこの日1日ワシントン市民に特別開放される。国外所在文化財財団は、「2015年の開館を目標に公使館活用に対する議論を継続している。韓米外交史を振り返られる空間として作られるだろう」と話した。



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