ソウルの中心を横切る漢江(ハンガン)にかかる麻浦(マポ)大橋。ここ5年間で100件以上の投身事故が発生し「死の橋」とも呼ばれていたこの橋で、昨年秋から自殺予防のキャンペーン「生命の橋」プロジェクトがソウル市と三星(サムソン)生命により進められています。
橋のあちこちに「今日1日どうだった?」「ご飯食べた?」といった、温かいメッセージを掲示し、一人じゃないという安心感をあたえています。また橋にはセンサーが設置され、暗い夜道でも歩行者の動きを感知して照明がメッセージを照らし出します。
橋には「SOS生命のホットライン」と呼ばれる電話機を2台設置。電話をかけると心理カウンセラーにつながり、親身になって悩みや相談に乗ってくれます。2012年には160人以上がこの電話によって自殺を思いとどまったそう。
また、橋の中心部に位置する展望スペースには、男の子が友達をなぐさめている様子を表した銅像も。「もう一度だけ」という名の作品で、絶望に陥った人に、もう一度自分の人生を振り返って考え直して欲しいという思いがこめられています。
他にも欄干には、家族・愛・友人をテーマにした写真や、おいしそうな料理の写真を展示し、生きる希望をあたえています。生命の橋へと生まれ変わった麻浦大橋。散策しながら、生命の尊さについて考えてみてはいかがでしょうか。
ソウルの中心を横切る漢江(ハンガン)にかかる麻浦(マポ)大橋。ここ5年間で100件以上の投身事故が発生し「死の橋」とも呼ばれていたこの橋で、昨年秋から自殺予防のキャンペーン「生命の橋」プロジェクトがソウル市と三星(サムソン)生命により進められています。
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