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【時論】韓半島を飛び回る再冷戦の幽霊(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
その間、南北関係と北核問題に進展がなかったという対北疲労感が再冷戦を育てた。疲労感は苛立ちに、さらに不信感と敵がい心へとつながった。2度の首脳会談にもかかわらず、南北関係は紆余曲折を繰り返した。李明博(イ・ミョンバク)政権に入ってからは敵対と対決が深まり、回復不可能な感情のもつれとなった。北朝鮮とは何もうまくいかないという漠然たる不信感が定着することになった。北核問題も合意と決裂、挑発と対話を繰り返しながら状況はむしろ悪化し、結局、北朝鮮は核武装併進路線を公式化してしまった。対話による核問題解決の見通しは暗いという疲労感が広まった。南北関係と北核問題に対する疲労感と不信感が積もり、北朝鮮は脱冷戦的な和解協力ではなく、屈服させなければならないという再冷戦的な対北圧力が支配的な立場として定着することになったのだ。

しかし再冷戦は時代錯誤的なものでしかない。相互否定と敵対の再冷戦は結局、緊張と危機の日常化、慢性的な戦争脅威を伴う。さらに再冷戦の対北圧力は感情的な対応にすぎず、北朝鮮を屈服させることも変化させることもできない。開城工業団地入居企業の焦りと離散家族の切なさは解決できないまま、北朝鮮を手懐けることに没頭する再冷戦こそ、本末転倒の意地にすぎない。遅くて難しいが、韓半島は脱冷戦の相互認定と和解協力の接近をあきらめてはならない。再冷戦は韓半島を徘徊する幽霊だ。幽霊はひっ捕まえなければならない。

ギム・グンシク慶南大政治学教授

【時論】韓半島を飛び回る再冷戦の幽霊(1)

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